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2007年09月 アーカイブ

2007年09月02日

階段(その1)

側桁3

自分で作った階段の概略をご紹介します。何を書くか、どこまで書くか、少し迷っていますので、皆さんのご意見を入れて、つづきを書きたいと思います。 
基本設計はN設計の永田先生で、折り返し階段の間に作る仕切り板を薄くする特色がありまして、間に柱を入れたり、普通の壁を作ると階段が狭くなってしまいます。 
詳細図面は自分で描き、一段の奥行きは260mm、高さは198mm(B-1F)x14、194mm(1-2F)x13。階段は通常堅木で作られるますが、側桁・段板・蹴込み板(たて板)はすべて指定通りの米松集成材。 
側桁(がわげた)、
階段の片側は側桁で、これの溝加工のほとんどはルーターで削りましたが、美観に影響する部分はあらかじめノミで加工し、ルーターでのバリを避けました。段板の下にはくさびが入れられるように、溝を斜めにしてあります。くさびの傾斜は1/15にしました。

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2007年09月03日

水上のセルフビルダー

飯島 [+]

週末に水上の山奥に住んでいる友人のカメラマン、飯島正広氏のところへ行ってきた。

彼はNHKの「ダーウィンが来た」などで、ユキヒョウやヒマラヤ越えをするツルなどを撮影しているので、画はご覧になったかたもいるかもしれない。つい最近は、日テレの「世界で一番うけたい授業」にも出ていた。
もう20年以上も前に、熊を撮影しているときに設計から施工まですべて自分ひとりでやったという。

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2007年09月07日

プランターお立ち台オプション

トンネル

プランターにサラダ菜やトマトを植えて、大きくなるのを楽しみにしていたら、人間より先に鳥のサラダバーとなってしまった。
鳥くんには悪いが、グラスファイバー製の農業用トンネル支柱を使って防鳥網を張ってみた(確か農協でプラポールという径5.5mm長さ2100mmの5本パックが1000円くらいだったと思う)。

 

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モッタイナイ

防塵カーテン

Beの構造材・パネルが送られた時、すべてがビニールシートで包装されていました。
何も考えないで、破りながらはずしたシートでしたが、窓が付いていないときの防水シートとして使い、また室内で作業するときの防塵のための幕として、そして壁吹き付けのときの養生シートとして、などなどに5年間にわたって有効活用、最後は不透明シートとなり廃却しました。
このシートは厚めの透明ビニールで、今でも同じでしょうから、再利用が出来るようにはずすと活用範囲はもっと広がるかと思います。

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2007年09月10日

階段(その2)

2階仕切り板    

仕切り板を交互に接続しながら2階まで延長した状態で、これに縁をつけました。 (カーソルを写真に合わせると写真が変わります)

縁を加工

36ミリ巾の木をルーターで半円形に仕上げた材料を縁に張り付けました。これは、余った縁材です。

階段1-2F

仕切り板は18ミリの合板で、表面が粗いので全体を石膏パテで表目処理してから、塗装(オスモ、カントリーカラー白)をかけて仕上げました。 

 

 

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2007年09月14日

断熱について

eco1

以前、ソーラーウォールのところで紹介した「わが家をエコ住宅に」の著者濱恵介氏が、日経BP社のwebに連載している「実践、エコな暮らし・エコなすまい」のページである。
今回の断熱の話は、なかなか分かりやすかった。
フェノール系の断熱材25mm厚は発砲ポリスチレン40mmに相当するなんていうのは、知りませんでした。

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ドアスイッチ

ドアスイッチ   組立て完了  
取付け済み    組立て完了
階段下の物入れはいつも暗く、照明が要りますので、ドアを開けると電灯がつくようにしたくて、こんなスイッチを作りました。 左の写真の棒をドアが押すとスイッチが切れます。 
購入したのは210円のスイッチだけで、消し忘れすることもなく壁のスイッチより便利です。 物入れなので見栄えは問題ないので、この程度でいいかと思いますが、枠を作る段階でスイッチをつけることを考えておれば、もう少しスマートなものになったかと思います。 

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2007年09月16日

セルフビルドー家をつくる自由ー


20070908001.jpg
セルフビルドー家をつくる自由ー矢津田 義則+渡邊 義孝 (著) 蔵前 仁一 (編)
出版/旅行人9月10日に発売された「セルフビルドー家をつくる自由」にはセルフビルド、ハーフビルドの事例30件が掲載されています。その30軒がどれもこれも個性が強い。もちろん自分で作るという事はそれなりの個性が出てくるもので、それは建て売りハウスメーカーが作るようにカタログに載っている素材だけでは作らなかったり、何年持つのかということも考えたり考えなかったりということもある。見慣れたような家ではない家が、ここには沢山載っています。もちろん、それは自己責任で作ったものだからというだけではなく、田舎に住んでいるから作りやすい家でもあるのだと思う。
そんな自然の中での生活からか、セルフビルダーの多くはエネルギーも無駄にしないように考えるケースが多かったりして、実験に似た創作の数々に僕はいま感心しながら頁を捲っています。
昨冬、この本の著者の1人であり自らもセルフビルダーである陶芸家の矢津田さんからメールを頂きました。そんな濃い家30軒の中の1つとして、ライトなハーフビルドではありますが今回、殻々工房も紹介して頂いたのでした。

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2007年09月17日

白塗り

塗装中  

室内の塗装はすべて白塗りです。N設計の永田さんのデザインで、内装は木の色と白だけで、その白もオフホワイトではなく、純粋の白。純白を使うのはもちろんデザインですが、将来の再塗装が楽だとのアドバイスもありました。使った塗料は身近にあった日本オスモのカントリーカラー白(溶剤は植物油)で、2度塗りの半つやです。

塗った下地のほとんどは表面が榀(シナ)の合板で、厚く塗るとつやが出やすい状態でした。たくさんの人に手伝ってもらいましたが、塗り方を教えるわけでもないのに皆さんうまく塗ってくれて助かりました。(この写真は手伝っていただいた1人で、わが大蔵大臣ではありません。) 

助っ人  
ただ、塗ると何故か表面に小さなつぶが出来、さわると滑らかではありません。最初は室内のほこりが付いたのかと思いましたが、どうやら塗料の性格のようでした。このざらつきを取るのに、細かいサンドペーパー(1000番ぐらい)でそっと撫でていくと取れるのですが、サンドペーパーが高くつきますし、塗装をはがすわけにもいかないので気を使わないといけません。 そこで、 

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2007年09月20日

ブリコラージュ bricolage

このブログの名前 Be-selfbuilders の selfbuilders は、セルフビルドする人「自分自身で作る人」という意味です。「セルフビルド」は、Do It Yourself の「DIY」とも同じくです。

フランスでは、「セルフビルド」「DIY」にあたる言葉に、ちょっと聞きなれない言葉ですが、このブリコラージュ bricolage という言葉があります。身のまわりにあるありあわせの道具・材料で手作りするという意味で、「器用仕事」と和訳されるようです。
その語源であるブリコレ bricoler という動詞は、古くから球技、狩猟、馬術に用いられ、ボールが跳ね返る、犬が迷う、馬が障害物を避ける等の非本来的な偶発的な運動を指しているそうで、「ブリコラージュ」は同じ「作る」ということでも、いわゆる「セルフビルド」や「DIY」という言葉とは違った意味合いを持っているもののようです。

この言葉は、人類学者レヴィ=ストロースが著作「野生の思考」で未開社会特有の思考法を考える言葉として用い、現代の我々の思考様式にもそれが存在することを記述したため、我々にも親しいものとなったのです。

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2007年09月21日

Be-selfbuilders 懇親会のお知らせ

hanawahouse

(上棟時のBe-0071 hanawa-haus)

9/ 29(土)hanawa-hausの見学会のあと、17時すぎより第一回の「Be-selfbuilders 懇親会」をやってしまおうという、ありがたい企画が持ち上がりました。

当日は、 hanawa-hausのセルフビルダーであるNさんはもちろん、セルフビルドの教祖、秋山先生、hanawa-haus設計者の古川氏、セルフビルダーの大先達であらせられますnakさんなど多彩な方々の参加が予定されています。

これからセルフビルドで家を建てようとする方、セルフビルドに興味のある方(個人・設計関係・工務店関係、どなたでも)は、ふるってご参加ください。

 

2007年09月24日

集じん箱

集じん箱  
2階ホールのテーブルを作る頃には、手伝ってくださる人に泊り頂いてましたので、工事現場より少しきれいな状態でした。この段階でテーブルをみがいて塗装しないといけなかったので、考えて作ったのが集じん箱です。  
段ボール箱の一部をビニールにし、掃除機のホースを差込み、右手前の穴から手を入れてサンダーを操作しながら、移動するためのものです。ありあわせのものを組み合わせて作ったいい加減なものですが、まわりがほこりだらけになることは避けられたように思います。 
もう一度使うことはないと思いますが、なぜか捨て難く、いまだに段ボール箱と一緒に保存しております。  
床板・壁板の切断に使ったスライドソーも大きなダンボールで囲い、光取り込みのためのビニールシートを張りました。スライドソーの全体を囲むわけにはいかないのですが、ほこりの飛散を少しおさえることは出来ました。  

2007年09月26日

おんどとり

ondo

(マウスを重ねると湿度の表示に変わります)

海しめやかに満ち足れば諸虫の闇 山頭火

今年の残暑は、特にきびしかったが、季節の移ろいは着実に進行している。
OMソーラーのユーザーにとって、涼しくなって気になり出すのは、「いつまでお湯取りができるか」とか「いつから温風を取り入れようか」という判断の基準になる水温、室温などのデータだ。
室温に関しては、昼間は誰しもチェックするが、夜はたして蓄熱したコンクリートから放射熱が出て、きちんと仕様を満足しているかどうかチェックするのは大変だ。

おんどとりというのは、そんな要求を実現してくれるデータロガー=計測結果の記録計のひとつだ。右側に見えるセンサーからの室温データ(機種によっては湿度のデータも)を任意の時間ごとに表示し、本体内のメモリに記録してくれる。単4電池2本で1日24時間、2〜3年は働いてくれるすぐれものだ。
 

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2007年09月27日

戸棚の扉とスライド丁番

扉   

(カーソルを写真に合わせると写真が変わります)

戸棚・収納家具はすべて作りつけにしましたので、この扉は50枚以上になり、スライド丁番は100個以上使いました。扉の一部は知り合いの建具会社に作ってもらいしましたが、値段が結構高いので途中から自作にしました。表面がシナ(榀)のランバーコアを買って作りました。

厚さ18ミリのランバーコアを寸法切りし、ふちにエッジテープを貼って、面取りをする程度なので、作るのはいたって簡単。3x6のランバーコアが一枚3,000円で、材料費は1,900円/平米程度なので、外注の17,000円/平米に比べるとはるかに安くなりました。
プロが作ったものは桟の両面にシナベニヤを張り合わせて中空なので、ランバーコアより少しは軽いはずですが、取り付けてしまうと少々の重量差は関係なく、白塗りして出来上がると、プロが作ったものとほとんど変わりませんでした。
ランバーコアの芯は軽い南洋材ファルカータの集成材で、軽くてそりがすくないのが特色なので、扉だけではなくほとんどの収納キャビネットを作るのにも使いました。ファルカータは植林して5年で使えるようになる木で、環境問題を起こさない材料です。
 

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