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玄関の上がり框(かまち)

設計で、上がり框は円弧(半径1.6m)になっていました。どうやって円弧を作るのか、手間がかかり過ぎるのではと、悩んでいて一度は直線にしようと考えましたが、直線にするとやはり見栄えはよくない。

それなら、設計通りに作ろうと、チャレンジしたものです。

結果は、来られた方々にも気に入っていただき、設計どおりにしてよかったと思います。 

上がり框  
多角形    1.6メーター   
上がり框はまず材料を多角形につないで、型紙で線を引き、帯のこで巾を少し大きめに切りました。帯のこを使ったのは、ルーターで大きく削るのは難しいからです。円弧を作るために半径1.6mでルーターを動かせる台を作り、内側を加工、外側は半径を10センチ長くして削りました。ルーターで加工するときに問題なのは柾目板で、木目の方向とルーター刃の回転方向の関係で逆目になり割れてしまいました。板目の場合は逆目問題が起きにくいようです。 
ルーター台    仮置き  
内外がきれいな円弧に出来た後は、ルーターをルーター台の下から取り付け、直線部分も含めて、角を丸く仕上げました。ルーターの刃はガイドベアリング付きのものを使用して、円弧に沿って加工しますので、円弧がスムーズに出来ていたのできれいに仕上がりました。 
テーブルソー   貼付け  
床板は堅木の木口を18ミリで切断して、下地に貼り付けました。断面を同じ大きさに仕上げた上で、18ミリに切断。同じ木を切るので同じ模様になってしまい、単純なパターンになりやすいが、短い余り材料を使ったのでこの点はさほど心配なく。また、材料の関係で、大きさは大小2種類(小は大の半分)を作りましたが、並べる時に模様が単純にならないので、結果としてよかったようです。数は大小合わせて450枚ぐらいでした。見学に来られた工務店の方々にもほめていただきましたが、作る手間を考えるとプロがやりたがるものではなく、セルフビルドだからチャレンジ出来るものではないでしょうか。 

コメント (1)

yum:

喧々山房の玄関でびっくりしました。どうやって作ったのか・・・・・・。
謎が解けました。

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2007年10月13日 11:00に投稿されたエントリーのページです。

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