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2009年02月 アーカイブ

2009年02月03日

床下暖房 その1 コンセプトとシステム

yukasita 昨年暮れから色々苦労して、やっと床下暖房システムが完成したので、そのレポートをまとめておきます。

さて、今回は寒冷地に建てる家なので、暖房・給湯システムというのが大きな比重を占める。

世の中はオール電化+エコキュートという割合が伸びているようだが、家のエネルギー源を電気だけに頼るというのは面白くない。それに電気というクリーンなエネルギーを、原子力発電のお余りとはいえ暖房に使うのはいやだし、電力会社の虜・奴隷になるのもまっぴらご免である・・・・・・最初はOMも考えたのだが、屋根を南面に傾けなくてはならないので、設計上制約もでてくる。

というわけで、給湯システムを石油ボイラーですることにしたこともあり、エネルギー源は石油として、そのボイラーで出来たお湯を回して暖房を考えることにした。
Be-h@usの床は基本的にはbe-floorという厚さ3センチ以上のものを使うので、床暖房というのもやりにくい。それにあのぺらぺらの床暖房用のフローリングというのも・・・・・・
自宅のOMの補助暖房は、コストの事を抜きにすれば結構暖かいので、この補助暖房だけを使えないかと思った。OMの機器を製作している環境創機のホームページをみると、最近は補助暖房の放熱器を床下に置いているようだ。

そこで、考えたシステムが、この図のようなものだ。石油ボイラーで沸かしたお湯を床下に置いた放熱器に回して暖めるというごくシンプルなもの。正確にいうと沸かすのは普通のお湯ではなく不凍液だ(車のラジエータに入っているようなヤツです)。普通のお湯なら太陽熱温水器のお湯も使えると思ったのだが・・・・・・

このようなシステムを考えついたとき、床下暖房でWEBを検索しても出てこなかったのだが、今、検索すると結構でてくる。まあ、人間の考えることは同じで、北海道・東北などの寒冷地では、すでにいくつかシステムとしてできあがっているようだ。ただし何故かWEB上でシステム図を探しても出てこないのだが、マニュアルをダウンロードすると載っていたりする。
 

 

2009年02月04日

床下暖房 その2 石油ボイラー

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 石油ボイラーも温水暖房用のものが数社から発売されている。今回はガスは調理用だけに使い、給湯それから太陽熱温水器のお湯もこのボイラーに混ぜて使えるようにする。

太陽熱温水器との接続を考えると、ノーリツのOTH-4701というシステムが既にOMなどで実績があるので、この機種を選んだ。

太陽熱温水器にスカイブレンダーというインタフェースをかませることで、給湯器のリモコンでコントロールすることができるからだ。

2009年02月05日

床下暖房 その3 放熱器

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写真は上がコロナ製(UP-9013KSY 1,080kcal/h  253×88xL902mm)下が環境創機製(288 kcal/h 60mm×60mm×L745mm)のもの(環境創機製は曲がって見えるが、広角レンズのせいだけでなく実際に曲がっている、設備屋はこの位まっすぐにして使いますよとのこと)。

コロナ製は自然対流方式なのに対し、環境創機製は例によってOMのようなダクトにつけた大型の放熱器(4000kcal/h)の熱をファンで強制的に回すので、吹き出し口直下の放熱器は放熱量が少ないとのこと。自然対流方式のものとしては、他にサンポット製のものがある。

セルフビルダーとしてちょっと困るのは、この種の放熱器が原則的に銅管で配管することを前提としていることだ。何故、銅管配管が困るかといえば、銅管と放熱器を繋ぐのに蝋付けあるいはフレア加工(銅管の先端をラッパ状に加工すること)をしなければならないことだ。まあ、半田付けは得意だけれども、蝋付けやフレア加工となるとやったことがないので自信がない。では、どうしたか。これは次の配管のところで詳しく説明します。

 

2009年02月09日

床下暖房 その4 配管

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架橋ポリエチレン管(ネットで13mm 50m巻き 15,000円程度)

最近の床暖房ではPE管(架橋ポリエチレン管)を使用している。そこで配管は給湯に使用しているのと同じ13mmのPE管を利用することにした。
床暖房では7mmや10mmのものを使用しているのが多いようだが、13mmがPE管自体も継ぎ手も一番手に入りやすいので13mmとした。

さて、問題となるのは銅管との接続だが、環境創機に聞くと施工屋に聞いてくれと足をすくわれた感じだ。恐らく工事は施工屋まる投げで知らないのだろう。施工屋はといえば、アダプタというものがあるが、高いですよというだけで、何処で手に入るものか、何というものかは教えてくれない。

カインズに行くといくつかパーツがあったが、どれを選べば良いのかさっぱり分からない。機材屋、施工屋とも無責任/不親切で、なかなか愉快なことになってきた。まあ、どちらも自分の儲けににならないので反応が悪い。この辺がセルフビルドをする時の一番の問題点でしょうね。

 

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2009年02月10日

Be-h@usの誤解

 エアーネイラー乱れ打ち(正対して打ってないんでしょうね、正面はもっと楽しく踊っている)

Be-h@usは、「どこでも誰でも、高性能な自分の家を作れるシステム」、全部は出来なくても、とにかくuser(セルフビルダーがかな)が「知的セルフビルド」に参画できるすばらしい可能性を秘めた家だ。
出来ない部分は、工務店や大工に頼むことになるのだが、userや設計者の思惑とは裏腹に、彼らにとってはお手軽プレハブ・ハウス位にしかとられていないふしもある。

物事の本質は細部に現れる。例えば、写真のように釘の打ち方一つとっても明らかだ。

 

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2009年02月11日

ビスケットジョイナー その2

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ビスケットジョイナーを昨年10月頃に買ったのだが、配線/配管のほうに結構時間をとられて、なかなか使う機会がなかった。やっと、余裕が出てきたので、まず板接ぎに挑戦してみた。

 

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2009年02月12日

防水引き込みカバー

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電話線の引き込み口を壁に開けたが、PF管だけだとコーキングしても雨の時など心許ない。自宅のはどうなっているのかチェックしたら、何やら小さな箱がついている。この箱は何というのか調べても、なかなか見つからなかったが、やっと「防水引き込みカバー」という名前で、値段も500円程度であることが分かった。

今回は普通の電話は引かずに、ip電話だけで試してみようと思う。自宅は一応、普通の電話も入っているが、ほとんどip電話だけで済んでいるからだ。

NTTのひかり電話は、今までの電話番号を使うのであれば考慮の対象になるが、今回は新しく引くので却下。それに月額基本料金やらひかり電話用ルータのレンタル料をとるので(ひかり電話用ルータはレンタルのみ)、そこまでNTTに奉仕する気はない。ただし、ip電話だと警察と消防が繋がらないらしいが、そちらは携帯でやれば良い。

 

2009年02月17日

浴室用コルクタイル

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設計の佐賀井氏のおすすめもあって、浴室の洗い場のタイルはコルクタイルにした(どこの製品かは忘れてしまったので、佐賀井さん見てたら教えてください)。
コルクというと、何だか時間が経つとモロモロになって頼りなさげだが、浴室用のものは、原料のコルク樫を大粒に粉砕して高温で焼成発泡させた炭化コルクというものを使っているので、モロモロにはならないようだ。

値段は1平米当たり6万数千円と普通のタイルの5倍程度するが、一点豪華主義でえいやとばかり、張り込んでみた。タイルのような冷たさがなく、滑りにくいのでとても快適だ。
ただし、カビキラーなどの塩素系洗剤や、日光が当たると変色するので注意が必要とのことだ。

 

2009年02月23日

光回線

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最近、FTTH(Fiber To The Home)という一般家庭に光回線をひく動きは、都市部だけでなく山間部にまで押し寄せてきた。

というわけで、NTTのBフレッツを導入してみた。
2階から極短距離(1m未満)で回線を引き込んだこと、外壁が板壁であったことなどが幸いして、回線のチェックを含めて40分程度で工事は終了してしまった。

 

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