床下暖房 その1 コンセプトとシステム
昨年暮れから色々苦労して、やっと床下暖房システムが完成したので、そのレポートをまとめておきます。
さて、今回は寒冷地に建てる家なので、暖房・給湯システムというのが大きな比重を占める。
世の中はオール電化+エコキュートという割合が伸びているようだが、家のエネルギー源を電気だけに頼るというのは面白くない。それに電気というクリーンなエネルギーを、原子力発電のお余りとはいえ暖房に使うのはいやだし、電力会社の虜・奴隷になるのもまっぴらご免である・・・・・・最初はOMも考えたのだが、屋根を南面に傾けなくてはならないので、設計上制約もでてくる。
というわけで、給湯システムを石油ボイラーですることにしたこともあり、エネルギー源は石油として、そのボイラーで出来たお湯を回して暖房を考えることにした。
Be-h@usの床は基本的にはbe-floorという厚さ3センチ以上のものを使うので、床暖房というのもやりにくい。それにあのぺらぺらの床暖房用のフローリングというのも・・・・・・
自宅のOMの補助暖房は、コストの事を抜きにすれば結構暖かいので、この補助暖房だけを使えないかと思った。OMの機器を製作している環境創機のホームページをみると、最近は補助暖房の放熱器を床下に置いているようだ。
そこで、考えたシステムが、この図のようなものだ。石油ボイラーで沸かしたお湯を床下に置いた放熱器に回して暖めるというごくシンプルなもの。正確にいうと沸かすのは普通のお湯ではなく不凍液だ(車のラジエータに入っているようなヤツです)。普通のお湯なら太陽熱温水器のお湯も使えると思ったのだが・・・・・・
このようなシステムを考えついたとき、床下暖房でWEBを検索しても出てこなかったのだが、今、検索すると結構でてくる。まあ、人間の考えることは同じで、北海道・東北などの寒冷地では、すでにいくつかシステムとしてできあがっているようだ。ただし何故かWEB上でシステム図を探しても出てこないのだが、マニュアルをダウンロードすると載っていたりする。