私の敬愛する植物生態写真家、埴沙萠先生の写真集のひとつだ。 植物記というと、きれいきれいな写真に詩のような言葉が並べてあるものを想像しがちだが、そんな生やさしいものではない。 あるときは、色々なタネの上にわざと石を置いて、植物の芽のもつ力強さを示し、また、あるときは、様々な植物の植わっている地面を掘り下げ、普段私たちのみることができない根や茎の様子を見せてくれる。 一枚一枚の写真も素晴らしいが、組写真の構成も見事だ。 静、動、美、一瞬、永遠、輪廻・・・・・・植物の持つ驚きの世界を、画をもって語らしめている。 連休中、親子で楽しめる珠玉の一冊だ。ホームページで毎日更新される絵日記も併せてご覧下さい。 |