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太陽熱温水器 その後のその後

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太陽熱温水器のステー線を斜めに張るので、工務店が施工屋の他に大工さんまで連れてやってきてくれた。
ステー線を斜めに張るとき、線を止める場所が梁になるので、杉板だけでなくきちんと梁に止めるように大工さんを連れてきたのだろう。

ステー線は30度の角度をつけて張るのだが、その時の大工さんの計算の仕方が興味深かった。

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図のA点を出すのに、まず、45度の角度を出す。これは垂直と同じ長さをとれば簡単にでる。次に30度というのは45度の2/3だから、45度で求めた長さの2/3の点を求めれば、これが求めるA点である。

どうです。理路整然としているでしょう。もし私が中学の教師で、こういう解答をする生徒がいたら、もう200点あげてしまいますね。自分の頭を使って考えるという点において、ピタゴラスの定理を丸暗記している優等生よりよほどましだからだ。

線分を三等分すると、角度も三等分されそうだが、2/3=0.666のA点を選んだときの角度は33.7度と30度よりもちょっと大きい。でも、ステー線というのは、きっちり30度でなくても、30度から45度に入っていれば良いので、これでもokだ。

ステー線の話から何やらブレヒトの言葉を思い出してしまった。
「科学の目的は、無限の英知への扉を開くことではなく、無限の誤謬にひとつの終止符を打ってゆくことだ。」〜ガリレオの生涯より

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2009年09月01日 12:04に投稿されたエントリーのページです。

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