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ちょっと古い話、その4 丁割開始

091029〜30 丁割開始「遣り方とも言うらしい」

土木屋や建築士が丁割と言っているので、一般的な名称かと思いきや建築用語では、遣り方と呼ぶのが正式名称らしいですね。要するに!現場の土地に図面通りに建物を配置する為の番地づけ作業です。
勿論、当方も初めての作業です。友人の建築士とその仕事仲間のプロ!そして補助要員の施主を含む丁割トリオの共同作業です。

具体的手順を大雑把に言い切れば、建物の位置を決める方向の基準線、そして高さの基準線を、予定建築物を取り囲む枠に書き記すことです。

その部材の名称は、周りに打ち込んでいく杭が水杭、手摺状に基準高さに合わせて、打ち付けていく貫を水貫、そして補強のために打つ斜め材が、筋交い貫と呼ぶそうです。

先ずは、最初に載せた写真の基準点の真上に、トランシットという測量機器を設置して絶対原点とします。これで、何かのトラブルで貫が崩れても再現できるのだそうです。 基準高さは、枠外に置いた別のトランシットから測定して、各水杭に一定基準高さを墨打ちをして行きます。その隅打ちに合わせて、水貫を打ち付けて一周します。

今度は、絶対原点で交わる直角(矩)の線を基準として、各X方向Y方向の通り芯を求め、番地を水貫に記入して行きます。

水貫の上面から、88mm下がった位置が基礎天端高さです。これが、全ての高さの基準となります。

今回の測量及び遣り方の経費は、2日間で木材等々を含めた一式で、¥83,998円でした。

コメント (2)

yum:

go-shiyoさま

88mmという数字は、どこから出て来る値なのでしょうか?

yumさま

全ての高さの基準になるので、型枠の高さなどを加味して基礎天端から多少上、100mmぐらいでと...何かの本で見た記憶があります。

そのぐらいを狙って三脚を調整したので、88mmの数字には特に意味は無くて、たまたま出来た数字です。

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2010年04月15日 20:29に投稿されたエントリーのページです。

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