丸ノコにはたいがい傾斜角を調整する蝶ネジがついている(赤矢印)。
そしてDIYの本などには、必ずこのネジを調節してベースと刃の角度が直角であることをスコヤなどで確認することと書いてある。
私が買った日立の165mmアルミベースの丸ノコは、切れ味は良くて気に入っているのだが、この蝶ネジを目一杯調整しても微妙に垂直がでず、あ〜あ、はずれを買っちゃった、日立のサービスまで持って行くのもしんどいしなあと、憂鬱の腐食に耐える日々を送っていた。
今回床板を切るとき30mm以上厚さがあるので、垂直がでていないと気持ちが悪い。ゴムハンマーで軽くたたいて見たが改善しない。憎々しげにベースの裏面も見たら、おがくずに埋もれて何やら6角レンチが入る穴があるではないか(赤矢印)。マニュアルを見逃していたのかもしれない。
日立の丸ノコには刃の取り替え用のレンチともうひとつ小口径のレンチが入っているのだがこの穴に合うレンチは付属していない。自分のレンチの束(丸いリングで数本束ねたやつ)を見ると、何とこの口径に合うレンチだけ外して使ったらしく見あたらない。
しょうがないので丸ノコをひっつかんで、近所のコメリまでレンチを買いに走った。レンチの大きさが分からないので、どれを買っていいか分からないが、また数本のレンチセットを買うのも業腹だ。
余り人がいなかったので、レンチの包装をそっと外してやっと合うものを探し当てた(ホッチキスで止めてあるだけなので、そっとずらせば傷つけることなく開けられる)。これがカインズホームだったらガードマンが巡回しているので文句を言われるところだ。コメリに感謝。
早速、6角レンチで調整するときちんと垂直がでて、一件落着。ここ1年のもやもやがやっとすっきりしました。
もう一つのリョービの190mmのスチールベースの丸ノコもチェックしてみた。
こちらはマニュアルにもきちんと書いてあるし、表示も目立つようにしてある。微調節ネジもプラスドライバーが使えるようになっている点も好感が持てる。
物事の本質と企業の姿勢は中枢よりも抹消に現れることを、またしても確認してしまった。