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原発とBe-h@us

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最近、原発の設計技術者の方がきちんとした説明をする機会が増えてきたが、これは原発の施工現場で20年間働き1997年にがんで逝去された平井憲夫さんのレポートだ。

私は秋山先生がきちんと設計されたBe-h@usで、かくもインシデントが頻発するのは何故かと常々思っていたが、「3.素人が造る原発」の次の一文を見て妙に納得してしまいましたね。
「仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです」

う〜む、設計では5重の安全性といっても、施工段階ではそれが実現されていないのが現状なのだ。設計と施工……永遠の課題がここにもあったのである。

では、黒の舟唄のメロディーでどうぞ。
設計と施工の 間には深くて暗い 川がある。誰も渡れぬ 川なれどエンヤコラ 今夜も 舟を出す。Row and Row Row and Row 振り返るな Row Row。
 

コメント (3)

saikoro:

紹介ありがとうございました。
ずっと昔読んだ「原発ジプシー」-----現場の協力会社いや下請けの労働者の実態のルポでしたが、にも同じようなことが書いてあったような気がします。多重防護は絵に描いた餅に過ぎない、と。

この前の「非虎」でふと思ったのですが、チャップリンの映画で地球儀の風船をもてあそぶのがありましたよね。原発は、まさしく、地球をもてあそぶことだと思いました。

yum:

saikoroさま

結局、原発は事故ったときに完全にコントロールできないシステムであることが明らかになってしまったわけです。

もう一つ困るのはちゃんとしたデータが出てこない事。speediのデータにしても、生データを出すとかえって国民が混乱するといって、国民を子供扱いしているわけです。2010年度に7億8千万円も予算を要求しているのに、米軍が飛行機を飛ばして実測したデータを元にした米国ネルギー省の推定値より劣っているわけですから困ったもんです。

今、巷では金子みすゞの「こだま」という詩(公共広告機構のCMでもおなじみ)をもじった次のような戯れ歌がはやっているといいます。

「大丈夫?」っていうと「大丈夫」っていう。

「漏れてない?」っていうと「漏れてない」っていう。

「安全?」っていうと「安全」っていう。

そうして、あとでこわくなって
「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと「ちょっと漏れてる」っていう。

 こだまでしょうか?
 いいえ、枝野です。

saikoro:

うまい!!

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2011年03月31日 09:04に投稿されたエントリーのページです。

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