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Dado blade(大入れ刃)

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テーブルソーで板を切ると、ノコ刃の厚さ分=2〜3mmがオガ屑となって消える(まあ普通のノコでも同じですが)。これを切り代と呼ぶ。
テーブルソーでノコ刃の高さを板の厚さよりも小さくすれば、切り代の幅の溝を切ることができる。

それでは「ノコ刃を1枚ではなく数枚重ねたら、切り代の数倍の幅の溝が切れて、今までノミでやっていた『大入れ』が、あっという間にできてしまうのではないか」と考えたのがDado blade(大入れ刃)の始まりなんでしょう。
webで調べたら、2枚なら今でもやっている人がいますね。

 

  dadoblade01 でも実際に、数枚も刃を重ねると、刃の抵抗が大きくてモーターが焼き切れてしまう。抵抗を少なくするために、直径を小さくしたり、両側の外刃はそのままにして、内刃(chipper)は刃数を減らしたり、という工夫をした(図左 右側の外刃は省いてある)。

また、溝の幅を既成の板の厚さに合わせるために、shim/spacerで刃の間隔を微調整するようにした。
ここのところちょっと分かりにくいので、右側に外刃と内刃(chipper)そしてshim/spacerの関係を図解する。外刃も内刃も円盤よりもちょっと顎のはった刃がついていて、これがオーバーラップするような形で重なっている。このオーバーラップの度合いをshim/spacerで加減してやれば切り取る厚さを微調整できるというわけである。
まあ、このあたりがDado blade(大入れ刃)開発史と原理といったところか。
 

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 ちょっと前ふりが長くなったが、私の買ったDado blade(大入れ刃)は、外刃・内刃・shim/spacerの組み合わせで1/4インチ(6.4mm)から7/8インチ(22.2mm)までの溝を掘ることができる。

 

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 とりあえずはよく使う3/4インチ(19mm)幅の溝を切ってみることにする。写真がちょっとわかりにくが、外刃2枚、spacer2枚、内刃3枚を取り付けてある。

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 Dado用のゼロクリアランス・インサートを、削り出したところ。

 

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 テストピースで3/4インチの溝を試し切り。いやはや歯の数が多くなった分、ルーターと同じようにものすごい削りカスがでる。

 

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 日本の板の厚さの規格は3/4インチ(19mm)でなく、18mmなのでちょっとぶかぶかですね。来週はshimで微調整してピッタリの溝を掘ってみようと思う。

 

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2014年04月01日 09:19に投稿されたエントリーのページです。

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