消毒しない、乾かさない、ガーゼを当てない
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皆さんは、このようなケガをしたとき、どうしていらっしゃるだろうか? 多分、マ○ロンなどで消毒し、ヨーチンなどを塗って、傷絆創膏を貼るか、傷が大きければガーゼを当てて絆創膏で止める 。これが一般的だと思うが、いまやこの常識がくずれつつある。 『これからの創傷治療』(夏井睦著 医学書院¥2,940)より「外傷治療ー常識の嘘」の一部を引用してみよう(筆者注:創→傷のこと)。 |
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従来の外傷(皮膚外傷)の治療の 原則を列記すると次のようだったと思う。
・創は乾かすと治る。
・創は消毒するものであり、消毒しないと化膿する。
・創はガーゼで覆う。
・創(特に縫合創)は濡らしてはいけない。
しかし、これらはすべて間違っている。正しい知識とは以下のとおりである。
・創は乾かすと治らない。
・消毒しても化膿は防げない。
・消毒は創治癒の妨害行為である。
・皮膚欠損創をガーゼで覆ってはいけない。
・創はよく洗ったほうが良い。
一言で言うと「消毒をしない、ガーゼを当てない皮膚外傷の治療」ということになる。
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これが医学書でなかったら、もう「発掘!あるある大事典」の世界である。