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c)韮崎サイコロ小屋 アーカイブ

2009年06月02日

韮崎サイコロ小屋報告1

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saikoroと申します。

のっけから小汚い模型で申し訳ありません。
昨年の3月、模型写真を載せていただきましたが、それから苦節1年、ナントカ着工にこぎつけました。

5月から山梨県韮崎市の郊外で、ハーフビルドを始めました。正面に富士山、後ろには八ヶ岳を望む土地に、6M X 6Mを2つ重ねた2階建て---名付けて韮崎サイコロh@us---を作ります。

一応建築士の資格はあるのですが、住宅設計に関しては素人でなにをどう設計したらいいのか皆目わからず迷走、Beファクトリーの方々には、変更に次ぐ変更で大変な迷惑をかけてしまいました。変更回数の新記録ではないかと思います。それから、生涯で一度の確認申請をやりました。山梨の確認申請料金は、東京の半額です。

6月11日にBe部材搬入、15日くらいに建方を行う予定です。見学をご希望の方がいらしたらどうぞお出かけ下さい。場所は国道20号から少し入ったところ、韮崎市の穴山橋の近く、わかり易いと思います。ただし、梅雨のとば口なので日程は天気次第、変更になるかもしれません。

秋山理事長、尚建築工房の皆様に大変お世話になりました。工務店は、理事長にご紹介いただいた、茅野の立石工務店です。

2009年06月03日

韮崎サイコロ小屋報告2 〜基礎立ち上がりコンクリートの一体打ちと天端の同時仕上げ

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5月25日に、基礎のコンクリート打ちをしました。

これは、見よう見真似で描いた基礎の断面図です。

 

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2009年06月13日

韮崎サイコロ小屋報告3 〜搬入   

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6月11日、Be部材の搬入でした。11日は確定なので、毎日天気予報を見てはやきもきしていましたが、当然どうもならず。曇り時々雨の予報のなか、中央高速道の上では時に強い雨も降り、しかし現場に着くころはかなり明るくなってほっとしました。

4Tトラックが2台きていました。部材の数量は、土台24本、柱49本、梁62本、外壁パネル42枚、ヤネパネル24枚で、1台のトラックには柱、梁、他の1台にはパネルが載せられています。
それぞれ適当な大きさに、テープで結束されています。柱梁は全体を紙で巻いた上にビニールがかけられています。パネルはビニールのみ。


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2009年06月22日

韮崎サイコロ小屋報告4 〜建て方

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6月11日に部材を搬入したものの天気予報は二転三転、当日朝までもめたのですが16日火曜日昼前ころから金具つけと土台の据付を始めました。工務店の社長が心配していたとおり豪雨で二度中断しましたが、幸い予定の作業を完了することができました。

 

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2009年06月25日

韮崎サイコロ小屋報告5 〜建て方本番

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6日に土台を据え、金具つけも大体終わり、17日水曜日の朝から建て方が始まりました。作業手順はやはりBe-h@usのマニュアル通り、----一部に変更を反映していない箇所があるものの、よくできたマニュアルと思いました。

 

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2009年06月30日

韮崎サイコロ小屋報告6 〜問題勃発

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 前回、建方が万事順調にいったように書きましたが、実は問題が興っていました。

写真をご覧下さい。柱と床板の取り合う個所を、写したものです(柱梁の薄赤いシミのようなものは、柿渋とトノコを塗ったもの)。
大工さんが写真のように柱の根元に切り込みを入れ始めていました。2本目で気がついてすぐ中止してもらいました。

 

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2009年07月04日

韮崎サイコロ小屋報告7 〜外壁捨て板の問題

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写真1. 外壁パネルを張った様子。土台、2階の梁、開口部廻りの柱に合板が無い

外壁についてもうひとつ問題があります。
といっても当現場では既に決着がついていることなのですが、疑問が残ったので話題に供したいと存じます。

 

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2009年07月28日

韮崎サイコロ小屋報告8 〜外壁下見板張り---その1

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大分間があいてしまいました。工事があまりすすまなかったので、報告することがありませんでした。
屋根の折板施工には立ち会えず、外壁仕上げの波板はまだ少し先、という現状です。

さて、外壁の東西面はガルバリウム鋼板小波板張りですが、南北面は下見板張りと上半分を土壁にする予定です。いまに至って予定というのも困った話ですが、土壁については目下実験中で、決めかねています。

板は富士見の製材屋さんのところに出かけていって発注しました。
製材屋さんは70歳、寸法は寸のほうがよさそうで、お互い換算しながら話しました。木は杉、厚さ4寸5分、13.5MM、巾175MMということに決めま した。唐松が安くて水に強くてよいのではという話もあったのですが、ネジレがでやすいから杉の方が無難ではないかといわれました。厚さ巾については知識が 無くて、根拠の無いままなんとなく決めてしまいました。

問題は長さです。というのは丸太の長さが4M前後のようで、これから4Mの板を取ることはなかなか難しい、という問題があるらしいのです。わたしにはそのヘンの知識も皆無で、ころがっている丸太に物差しを当ててみて当惑しました。

そもそも山で切り倒した木を輪切りする---多分「玉切」というのでしょうが、そのときの長さが4.1Mくらいらしい。両端は破損するし割れも入るので、 出来上がりをそろえるとなると最長でも3.7Mくらいになるのではないでしょうか。そういえば市場品は3.65Mが多いような感じで、これは明らかに尺間 を対象とした長さです。

ベニヤそのほか何の材料でも、メートルものは割高で在庫も少ないということは承知していたのですが、なんでもないこういう板まで同じような事情にあ ることを始めて知りました。Be-h@usのようにメートル間を基準とする建物では、単純に市場品を買ってきても間にあわなかったり無駄がたくさん出た り、というようなことがあるのかもしれません。

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2009年08月10日

韮崎サイコロ小屋報告9 〜外壁下見板張り---その2 

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 写真1A
開口部の左上を下から見た場合、板はこんな並べ方になっている。
板の割付が全部均等割りになっているので、白い板のように切り欠かなくてはならない箇所が上下に発生する。

 

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写真1 B
同じところを上から見たところ

  文章で説明するのが難しいので、写真を見てください。
これは実物でなくて、説明のために板を並べてみたものです。開口部の左上辺りと考えて下さい。

まず、写真1の無塗装の白い板が切り込んであるところ(矢印)に注目してください。
なぜこうなっているかというと、板の割付を、下から上まで均等にしたからで、開口部分にはこういう半端が発生してしまいます。実は最初、わたしはこの考え方で割付をして、板1枚1枚の切り込みの寸法もごテイネイに作図しておりました。

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2009年08月12日

韮崎サイコロ小屋報告10 〜外壁下見板張り---その3  

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写真1.  手伝いの友人2人で板張り

やっと板張りです。既に書きましたが、製材で巾175MM、厚さ13.5MM、縮んで165~170MM×13MMの杉板を下から重ねて張っていくやりかたです。重ね代は30~40MM、残りの130~140MMが姿を表わします。南京下見板張り、またの名を鎧張の極簡便なやり方です。

釘は、ステンレススクリュー丸頭、長さ50MM、これを上の板で下の板を押える感じ、下から
40MMくらいつまり重ね代の少し上のところに1本打ち付けます。板は木裏、すなわち木の
芯側を表にして張ります。乾燥して膨らんでもなお押さえつけることになるという理屈らしい。

下地は、21MM×45MMの杉で、縦に500MM間隔、後ろに柱の無いところはパネルの骨をめがけて打ちつけておきます。

最初の半分くらいは、友人2人がやってくれました。一方が板を所定の位置に押し付けて、他方がカナヅチを振るって、能率よく仕上がっていきました。
後半は自分ひとりでやることになったので、どうやって長い板を保持したらいいか悩みました。左手や左足で押さえきれるものではないし、釘もスクリュー釘であるだけになおさら非協力的で、なかなか満足に打たれてくれません。ほかの人はどうやっているのか。

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2009年09月07日

韮崎サイコロ小屋(h@usあらため*)報告11〜外壁下見板張り その4 


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 現場の行き来に高速バスを利用して輪行をやってみました。近くに自転車道路があって、南に富士山、北に八ヶ岳を眺め、釜無川に沿った快適な道です。韮崎の名にちなんでか、道端にニラが植わっていて、いまちょうど花が咲いています。
さて、現場は・・・

 

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2009年10月25日

韮崎サイコロ小屋報告12〜屋根と外壁の板金完成

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 写真1.屋根と東西の外壁が一応完成した。

諸般の事情で、報告が遅れました。
長かった、-----屋根と外壁の仕上がりがです。屋根はガルバリウム鋼板の折板で厚0.6MM、高さ88MM、約50平米、外壁の東西面は同0.35MM小波板をタテ張り、約95平米でした。
屋根外壁面に防水シートを張ったのが6月の半ばでした。ヤネ折板は7月の初めに取り付けてもらいました。

しかしその後が続かず、外壁を張ってもらうまでの長かったこと。板金屋さんが忙しいということで、田んぼの中に銀色の立方体が出現したのは8月に入ってから、見切り金物、トイなどの取り付けが完了したのが9月初めでした。防水シートは2ヶ月以上雨風太陽ににさらされた訳で、劣化が心配でした。

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2009年10月31日

韮崎サイコロ小屋報告13〜土壁まがいの外壁

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写真1. 田植えのころ始めて、稲刈りの季節になってしまった。

外壁の残りの話です。
南北の外壁の下の方は墨汁を塗った杉板、その上を土壁のようななにかにしたいと考えていました。しかしあらためて考えてみると、そうしなくてはならない理 由はないのです。これまでに張った杉板の材料代は2万円以下、上まで張っても3万円というところです。板張りは作業が大変かと思っていたのですが、たいし たことはありません。上まで黒い板張りも格好良いかもしれないしなあ-----と、例によって根拠と確信のないまま、なんとなく土壁まがいを試みること に。

 

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2010年01月12日

韮崎サイコロ小屋報告14 〜釘1本満足に打てないの巻

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Be-selfbuilderの皆様、明けましておめでとうございます。

道端に正月飾りを作っている工場、というか小屋がありました。そこで水引や紙などの装飾をつける前のやつを買い求めました。500円でした。ここに玄関ドアがつくのはいつのことになるのやら。

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2011年02月01日

韮崎サイコロ小屋報告17 床張りについて質問です

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今回は報告でなくて質問です。
1階の床を張らなくてはならないのですが、始めてみたところ疑問ができました。2階の床も同じJパネルですが、壁パネルを立て込む前に敷いたので特に問題はなかったような気がします。------工務店でやってくれていたのを漫然と見ていて注意を払わなかったのが真相、情けないはなしです。

床材はJパネルで、厚さ36MM、壁パネルと土台の間に挟むWPSがやはり36MMなのでこのままで横から押し込む事は困難です。端を35MMまで薄くして多少テーパーをつけて、また柱の欠き込みを大きくして、ようやっと押し込みました。
が、この先、床全面にどうやって敷いていったらいいか悩んでいます。仮に図のような平面で、×を最後に張ると考えた場合どうしたらいいですか。パネルの長手方向はサネ加工がしてあります。メスのサネの下半分を切り落として、ナナメに落とし込めばいいでしょうか。

余談ですが、Jパネルを選んだ理由は、大きいから張り手間がかからないだろうという理由からでした。そうではありますが、かなり重いです。1M×2Mもので約30kgとのこと.
メーカーのホームページを見ると、「商品は車上渡しのため人員の手配をお願いします。お手伝いいただけない場合ユニック車チャーターになります」としっかり書いてあります。それくらい大きくて重いです。非力な単独セルフビルドでは考えものであります。

2011年02月03日

韮崎サイコロ小屋報告17 床張りについて回答です

図面をクリックすると拡大します。

be-works技術部長の鈴木一彦氏よりsaikoroさんの質問への回答をいただきましたので掲載します(yum) 。

サイコロさんは変則的に土台配置されています。
添付図「右」が予定されている張り方です(注:saikoroさんがwebに載せた図は間違えたそうです)。数字の順に張っていくのがよろしいと思います。

本実(ほんざね)は千鳥配置のため不要や出来ない箇所がいくつか出てきます。その部分のオスまたはメスの下側は落とします。本床板の仕様上は本実を構成しなくて良いのかどうかわかりませんが、下に土台が有る箇所では問題は無いと考えます。水色部分には根太を設置しないと、床板中央のタワミが大きいと思います。最後は⑨ですが⑦⑧でも可です。

添付図「左」はフラットな配置案です。赤の部分は本実を必ず構成します。繊維の方向が長手になっているのでこの方がタワミに強いと思います。「右」と同じに根太を設ければより良いですが、固定前に実験してみるのも面白いと思います。本実は「右」同様土台のある箇所はメスの下側カットなどが考えられます。こちらも最後は⑨で本実カットです。

 

2011年03月06日

韮崎サイコロ小屋報告18 無謀な窓つくり1.窓枠

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昨年の1年は、窓つくりで苦労した1年でした。
あまり正確ではないですが、大小15枚の窓の材料代が、木材(レッドシダー)8万円、ガラス10万円、金物、シール、防水テープなど2万円で、20万くらいでした。つまり材料代だけで窓1枚あたり1、5万円かかっているわけです。これに往復の高速道路代、ガソリン代、加えて素人の不細工な仕事、------アルミの既製品は2万円くらいで買えそうだから、それを考えるとちょっと救われない感じであります。苦労して得た教訓、「素人は建具に手をだすな」。

 

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2012年10月19日

韮崎サイコロ小屋訪問記 その1

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榛名からの帰りに八ヶ岳の山麓を回って韮崎サイコロ小屋を訪問した。正面に富士山、裏には八ヶ岳連峰、東に奥秩父、西に南アルプスを望むという羨ましい環境だ。

製作に長期間を要したという窓枠も大分入り、何か落ち着きというか貫禄さえ感じさせる。

 

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2012年10月23日

韮崎サイコロ小屋訪問記 その2

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アメリカのdiyのビデオなどを見ていると、テーブルソー、バンドソー、ボール盤など羨ましいお道具の数々が出てきて、あっという間に作品を仕上げてしまう。
「これじゃあ、B29と竹槍(歳がばれますねえ)だよなあ。オレだって道具さえあれば・・・・・・」とつい道具のせいにしがちである。

道具が無ければ作ってしまう
saikoroさんも、最初は丸ノコで作業していたようだが、これでは精度が出ないというので、丸ノコに市販の丸ノコ用作業台(青矢印)を追加。
しかし、この作業台もちょっと小さくて精度がでないので、この上にベースとなるテーブル、フェンス、そして板をフェンスに押し付けるフェザーボード(赤矢印)まで自作されてテーブルソーに変身させてしまった(ちょっと写真のアングルが悪くてフェザーボードがよくわかりませんが・・・・・・)。

フェザーボードはそれだけだと止めにくいので、固定のための横木?をつけて、クランプで止めやすくしたところがアイディアですね。

 

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