榛名霧想庵

春告鳥というと日本では、「鶯の谷より出づる声なくは　春来ることを誰か知らまし」(古今集）とあるようにウグイスのことをいう。西洋ではクロツグミのことを言うらしい。

もっとも、最近では春告鳥でweｂを検索すると山口百恵の19枚目のスタジオ・アルバムという方が先に出てくる。『しなやかに歌って-80年代に向かって-』なんていうのが入ってますね。80年代に向かってというところが、何だか希望に満ちています。

えーと、前置きが長くなったが、私にとって春告花というと、これはもう銀葉アカシアしかない。その銀葉アカシアのツボミも少し膨らんできて春の予感を告げている。

最近、薪割りを始めるとその音を聞きつけて小さな鳥がやってくる。
やたらに人懐こい鳥で、30cmくらい近くにやってきても逃げない。お目当ては、薪の樹皮の下にいるカミキリムシなどの幼虫だ。薪を割った振動で、その幼虫がこぼれ落ちるのを待っているのだ。

野鳥図鑑で調べると、どうやらジョウビタキのメスのようだ。
今はこんな声で鳴いている。↓

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2月11日は天気予報どおり朝から雪が降り積もった。
前回よりは雪の量が多かったが、天気予報がいうほどの大雪ではなかった。
窓越しに見える、薪ストーブのオレンジ色の炎が暖かそうだ。

雪が降ると、普段は見えないものが見えてくる。
コンポストの方へ、点々と続く足跡はネコだ。コンポストに捨てた生ごみを毎日失敬しにくるのはコイツだな。
朝のうちはもっとハッキリしていたが、もう溶けかけてわかりづらくなってしまった。

2週間位前からツボミが大分膨らんできて、いつ咲くかいつ咲くかと気にしていたレモンの花が咲いた。
まだ、1輪か2輪だけだが、良い香りがする。去年は虫に葉っぱを食われて元気がなかったが今年は元気なようだ。春に外に出したらまた花が咲くだろうか。

ピンクのシクラメンの中にこんなものを発見。

以前、薪割りをしているとジョウビタキが薪にいるムシを食べに寄ってくると書いたが、これがそのムシである。カブトムシの幼虫は小指くらいの大きさだが、これは長さ1cmくらい何の幼虫だろうか。

今朝は濃い霧に包まれ文字通り霧想庵となってしまった。時折ミゾレも混じっている。

赤城と榛名に挟まれた谷あいは、地形的に霧が出やすいのだろう。関越も渋川伊香保から赤城にかけてはよく霧がでる。赤城の方から渋川に来るときは、渋川の手前の下り坂で空に飛び出しそうで恐ろしい。