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金明竹の桿は黄金色。枝が出る部分に緑色の筋が出るのが特徴。この噺は「寿限無」「垂乳根」と同じく《言い立て》が楽しい前座噺の代表作。落語に出てくる田舎訛りは、場所が特定できないように工夫されていますが、なぜかこの噺は関西弁です。加賀屋の使いが述べる道具七品の中身は、ホンモノであれば今ではすべて国宝級の超一級品。客層が大名や豪商相手の骨董屋に与太郎を店番に使うぞろっぺいさが、落語の魅力のひとつ(かな?)。
本来の「金明竹」という噺には、最初に大受けする箇所で現在主流の、目利きを頼みにきた同業者に与太郎が、「家にも旦那が一匹いましたが、さかりが付いて・・・」というところはなかったそうです。これは三代目の金馬さんが、他の噺から持ってきて使い、それが受けたところ他のほとんどの噺家が右へ倣いとばかり使ったとのことです。
『四分一拵』の他に、刀剣彫金工が使った素材は、赤銅、黄銅(真鍮)、素銅(銅)、金・銀、鉄があります。
『小柄』刃を除いた柄の部分。これに刃を付けて小刃柄(こづか)ともいう。戦場で果物の皮をむいたり、ぺーパーナイフとして使ったとありますが、時代劇映画での、手裏剣のようには使わなかったそうです。
『脇差』の発生は、「太平記」に脇差の文字があるので南北朝時代にはあったようです。名字帯刀を許された者が用いた刀でもありました。
『金明竹』現在あるマダケ科に属する直径5センチに満たない太さの美竹を、寸胴の形で茶の湯の花器に使うには細すぎるように思えます。また資料写真にもそのよな細い竹の花器はなく、昭和後期に孟宗竹の突然変異で現れたモウソウキンメイが、日本に最初に隠元禅師が持ち込んだ竹だったとも考えられます。