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代表作『長くつ下のピッピ』で知られる、スウェーデンの童話作家アストリッド・リンドグレーン原作の映画。原作付き映画では珍しく、ほぼ忠実に作られているようです。
刺激の強い忙しない今の映画を見慣れた者には、なんとも不思議なゆったりのんびりの、心地よい時間を過ごせる映画でした。
頑固で強情っ張りのロッタを軸に、春から夏にかけてのスウェーデンの一家族の生活が描かれています。携帯電話もテレビゲームもまだなかった頃が設定にしても、羨ましいほどシンプルな暮らしぶりです。
自転車の乗り方を教えている兄と姉、それとロッタちゃんとは片親が違うのかと思えるほど「個」を尊重しているように感じたシーン。大家族で育った身には、そう思えました。
ロッタちゃんの親戚の納屋でのシーン。ロッタ役はグレタ・ハヴネショルド。ごく自然な演技に関心しました。
ロッタちゃんといつも一緒の、ブタのバムセ(ぬいぐるみ)を探している場面。監督・脚本はヨハンナ・ハルド。製作は1992年、スウェーデン。
前回に続いて、あまり馴染みのない今度はイランの映画。風俗、風習、宗教等見るもの皆はじめてということもありましたが、いい映画でした。
主人公の少年が、間違って持って帰った友だちのノートを返しに、家を訪ね歩いている場面。
登場人物はすべて素人とのことですが、特に気になりませんでした。
監督と脚本はアッバス・キアロスタミ。撮影がファルハッド・サバ。製作は1987年 イラン。この映画を撮った3年後にイラン大地震が発生して、この映画の背景だったイラン北部が被災。主人公だった少年が住む被災地で撮ったドキュメント映画「そして人生はつづく」(1992)があります。
「点子ちゃんとアントン」「エーミールと探偵たち」「ふたりのロッテ」など、ドイツ児童文学の巨匠エーリッヒ・ケストナー(1899〜1974)の原作で、背景をナチス統制下から現代にアレンジしたものです。
映画では主役の問題児ヨナタンが、少年合唱団で有名な聖トーマス校の寄宿舎に向かうシーン。
ところでクリスマス劇の発表会でラップ調のミュージカル?・・・ですか。ご時世ですなぁ。
監督はトミー・ヴィガント。脚本がヘンリエッテ・ピーバーと、フランツィスカ・ブッフ。撮影にペーター・フォン・ハラー。製作2003年 ドイツ。