シネマ(29)おばあちゃんの家...1
2002年に韓国で大ヒットした上質の映画、という評を何かで見て、裏切られなかった数少ない映画のひとつでした。
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2002年に韓国で大ヒットした上質の映画、という評を何かで見て、裏切られなかった数少ない映画のひとつでした。
監督と脚本は、イ・ジョンヒャン。女性だそうです。で、中央のおばあちゃんと左下の都会から来た孫が主人公。
暴れ牛に追いかけられた主人公が、村の少年に助けられるシーン。
主役の少年以外は全員素人とのこと。撮影はユン・ホンシク。
吉原の遊女・幾代と車力頭だった喜兵衛が、元禄17年(1704)に両国に菓子屋を開いて繁盛したという実話を落語にしたもの。だそうです。この絵は江戸時代の搗き米屋の内部で、当時の精米はかなりうるさかったようです。
パメラ・トラバーズの児童文学「メアリー・ポピンズ」シリーズが原作。ウォルト・ディズニーの漫画と実写を同一画面で、それとシャーマン兄弟・作詞作曲のミュージカルが楽しい映画でした。
この映画で、ジュリー・アンドリュースは乳母役のイメージが付きまとってしまったようで、地味なところでは、ケイ・トンプソン作品の「おてんばエロイーズ」シリーズの映画や「プリティ・プリンセス」にも乳母として出演していました。
今のCG映画は、当時の(漫画と実写を同一画面で楽しむ)映画を進化させたのはいいとして、技術に頼りすぎてあまり魅力を感じません。個人的には1988年に作られたロバート・ゼメキス監督の「ロジャー・ラビット」が、背景やキャラクター共に素晴らしく、今のところこのジャンルでは一番ですな。
監督はロバート・スティーヴンスン、脚本がドン・ダグラスとビル・ウォルシュ、撮影にエドワード・コールマン。1963年製作・アメリカ
ウォルト・ディズニーの漫画映画で「ピーター・パン」を何度も見ていたので、原作者がジェームス・マシュー・バリーまでは知っていても、原本(?)は戯曲だったとは知りませんでした。この絵はピーターが、自分の影を捕まえたシーン。今回のシネマは7年前の実写版です。
ディズニーの映画から多く影響されて育った身。だからではないのですが、見終わって数年経った今、この作品の出来不出来を別にして、子供の頃に見たディズニーアニメの方の印象にかき消されてあまり覚えていません。
あまりにも有名な作品の顕著な例で、一番最近の「キング・コング」。CGを駆使して見応え十分なのですが、どこか空々しさが付きまとってしまい、1933年に作られた手作り感一杯の方に軍配が上がってしまいます。
監督はP・J・ホーガン、脚本がP・J・ホーガンとマイケル・ゴールドバーグ、撮影にドナルド・マッカルパイン。2003年製作、でした。
007の原作者・イアン・フレミング唯一の童話とのこと。同名のタイトルをファミリー映画にしたもの。劇中どう聴いても「チリチリベンベン」。それじゃヒットしなかったでしょうね。
「メリー・ポピンズ」の音楽を担当したシャーマン兄弟と、主役がディック・バン・ダイクで、映画の中身を見てもこの手の作り手はディズニー映画だ。と、今まで勘違いしていました。
昭和30年代のアメリカ発のテレビ番組、「パパ大好き」でパパ役だったフレッド・マクマレィが、この映画と同じオタク科学者になって、重力より軽くなるゴムを発明。それをタイヤにして、車で空を飛ぶ「フラバァ」('61)というディズニー映画がありました。こちらの方はおんぼろフォードでしたな。
ディズニーの実写映画の恨み節ではないのですが、前記の「フラバァ」といい「ラブ・バッグ」('68)しかり、「南海漂流」('62)「ポリアンナ」('60)等々、主役級の女優はファニーフェイスばかり。この「チリチリベンベン」も同じで美人は出てきませなんだ。
脚本はこの映画の監督とロアルド・ダール。作品集「あなたに似た人」「キス・キス」など寡作ですが大好きなイギリスの作家です。昭和50年代のテレビ・ロアルド・ダール劇場「予期せぬ出来事」の冒頭、この人が毎回作品紹介で出演していました。カットはドイツのノイシュヴァンシュタイン城。外観は実際の城を撮影だそうです。
監督・脚本にケン・ヒューズ、撮影はクリストファー・チャリス。1968年製作、イギリス。