(169) レッツ・ゴー・ドン〈29〉赤い羽募金
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わずか2〜3か月の在籍だった古巣の工業系デザイン会社からの依頼で昭和60年に仕上げたもの。実はこれは2集目で、この2年ほど前に取材までして自分では思い入れのある第1集があるのですが、印刷物を保存した大切なファイルが未だに見つかりません。嗚呼。
(寄りかかるのは椅子の背もたれだけ)という座右の銘をどこかで読んだことがあります。自作の杖は頑丈に作ったつもりですが、なにせ虫食いの枝を使っているので、杖に体重をかける歩きはしなくなりました。(この杖危険!)と、頭の何処かで杖に頼らないように信号が出ているんでしょうか。
自作した杖のうち、比較的頑丈な方の一本を先日のリハビリで使ってみました。
仲良くさせてもらっている80才の女性は「みんなが持っている同じような杖じゃないので、変化があって楽しいじゃないの」という好意的なのもあり「仙人の杖」って評もありました。
まだ若干の改良が必要と思っているんですが、私の命名は(根性曲がりの杖)。近いうちにこの場で公表するつもりです。
今日は三連休の最終日。いつから体育の日が第二月曜になったんでしょうか。「祭日でもリハビリはあります」と、前回の訓練の休憩時に念を押されてしまいました。が、・・・忘れた振りをする手があります。
左の2本は、倒れる前に枝下ろしした時に取っておいた鬼ぐるみの枝の杖です。
クルミの木は、銃の台座に使われていると聞いたことがあるので、強度は結構あるようです。鬼ぐるみとクルミの違いは分かりませんが、クルミには違いが無いないので佳しとしました。
細い方は皮を剥くと虫喰いだらけで、強度を計っていた時にヒビが入ってしまいましたが、軽くて捨てがたく風情も面白いので杖にしてみました。
二本共把っ手と鬼ぐるみの枝に、オートマタ用に作っておいた紫檀の6ミリπX8㎝長の丸棒を嵌め込んで強度を持たせてあります。
握り手は上から、紫檀、次に黒檀の端材があったので、図面も引かずに作りましたが、T字の方は形も悪く、握り手がしっくりこないのでこの部分だけ作り直しを考えています。
左端の杖が自分の歩きには合っているようで、今の所この杖を一番多く使っています。
作った当初は、杖が白杖に見えたので、ワトコのセピア色のニスを塗りましたが、細い方はムラが気に入らず、手近にあったプラモデル用のスプレーで黒くペイントして様子をみることにしています。右は家用の今まで使っていた市販の杖です。
手に馴染んできた自作の杖を、乱暴に扱って握り手と鬼ぐるみの枝の繋ぎ目で折ってしまい、紫檀の心棒をアルミの直径4ミリ、長さ14センチと長めに入れ替え、少し遊びのデザインを加えて一日がかりで修復しました。
ついでにT字の握り手の方の形が中途半端なので作り直しにとりかかり、把っ手を同じ材料の紫檀で切り込みを始めたところでタイムアップとなりました。
秋も深くなってきたせいか、左半身の手(腕も)足が重く固まってきたように感じます。左足装具はリハビリ訓練に行く時だけ使い、装具無しの日常の訓練は不自由でも頑固に続けています。 また暖かくなる季節が来るまで我慢大会ですね。ま、仕方がありません。
最近は車を走らせている時、中央分離帯の雑草からの、鈴虫の音の大合唱に気づかされます。排気ガスまみれでも大丈夫なんでしょうか。虫のなかにもガソリンの臭いが好きな奴もいるんでしょうかね。
虫といえば、介護士のママさんたち女性陣が、滑稽なほど(虫)に恐怖を感じているのを目撃します。幼稚園ではダンゴ虫やミミズで遊んだというご当人がですよ。
で、リハビリの柔軟体操の時に、ママさん介護士の座っている椅子の下を凝視していると、虫が現れたと勘違いして、徐々に落ち着きが無くなってオタオタしだします。最近はこうやって砂を噛むような毎日を、イジワル爺さんになって遊んでいるんですね。
この手は一回しか使えませんでしたが。
秋も深まってくる度に、自分の意志に関係なく左足底全体が右足側に向いてきます。
脳の血管は切れた箇所でも、現れる症状が微妙に違い、私の場合、最近は特に麻痺のこの症状が強くなってきていたので、昨日の夕方で今までの強情を二ヶ月半でギブアップ。
カミさんを助手席に乗せて首都高を通り、月一回の霞ヶ関の東京落語会の会場へ着くと、車に用意しておいた左足用装具を装着。
会場の混雑した中で、頑固に不自由な歩きを披露し続けるのも人様に迷惑と戸惑いをかけてしまいます。
今回は開口一番から聴けて、新真打ちの柳亭芝楽「ふぐ鍋」、歌武蔵「鹿政談」に続いて、たしか志ん朝さんの弟子だったと思いますが、前々から聴きたかった桂ひな太郎の高座は「居酒屋」、先代金馬の影が見事に消えていました。夢之助「寿限たら」の後、仲入りで帰宅。家の中で蠢いている毎日から解放された一日でした。
自作の杖に続いて、長年の目標だった3Dオートマタに着手。
まずは両手が使えていた頃にどれだけ細工ものの作品に近づけるか、最初の試作品は蒸気機関車を黒檀、紫檀、ブナなど数種類の硬めの木を混ぜて作ることにしました。
手遊び作品はデフォルメで決まるので、まずは図面ひきから始め、経過を来月から順次ブログで紹介することにします。
屋外で作業台に乗せたロールサンダーをかける時やヤスリがけの時に、濡れ縁に腰掛けての作業では対象物の目線がやや上になってしまい、立ったり座ったりが不自由でした。
で、昨日は以前解体して取っておいた二段ベッドの飾りや、端材を使って作業用の腰掛けを作ってみました。
濡れ縁に乗せて座る台なので高さはそれほど必要でなく、天地15㎝と約20㎝の小さな台二つが一日で仕上がりました。
写真を撮るまでは時間が無くこれも後日に紹介します。