愛犬ラッキー! №267 水辺の妖怪
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義母の入院で、ほぼ毎日家内は見舞いに行っている。
私はほぼ毎日ではないが頻繁に運転して、見舞いを終えて戻る間の約一時間、車の中で『池波正太郎の銀座日記[全]』(新潮文庫)を繰り返し読んでいる。
十分程度の距離なら、家と病院の往復の間に仕事が出来ると最初は思え、試してみたが、車から降りて家の鍵を開け、装具を脱いで部屋に入り、いざ机に向かうまでの時間と体力は、健常者だった頃の数倍数十倍にもなる。
なら、体力温存と(怠気もあるが)積ん読になっていた本を読む方が効率的となり、図書タイムとなった。
この本は池波さんが平成2年5月に67歳で亡くなる少し前まで、(昭和58年夏から平成2年初春)までの7年間の日記で、旺盛な創作と行動力から、徐々に体力と気力が薄れて、彼岸に向かう日々の様子が、当時のロードショウ映画の感想と、芸能人や、池波さんの友人が亡くなった記録が詳細に描かれ、彼岸に向かうことはどういうことかが伺える。
私の独身時代に、夢は叶わなかったが、一枚マンガで最初のナンセンス作品集のタイトルは『安らかな死期を迎えるために』と決めてあった。
それが終生の自分の生き方のタイトルになっていました。
池波正太郎銀座日記の中から、面白そうな本の紹介があったので、図書館で二冊借りてみた。
一冊は、川本三郎著「スタンド・アローン」で、20世紀に活躍した各界の有名人で、映画監督や俳優、作家、スポーツ選手等々、強烈な個性が描かれている。
ロバート・ミッチャム、フランク・キャプラ、エリア・カザンなど、それほど映画狂ではないが、好きだった映画の監督や俳優の名前に引かれて一気に読破した本。
もう一冊は、キティ・ケリー・柴田京子訳の「ヒズ・ウェイ」。
フランク・シナトラの闇の部分も暴かたというこの分厚い本を前に、これから返却期限日と時間の体力勝負が始まります。
掲載誌のバックナンバーが、数冊不明です。
その不明誌のどちらかに掲載していたものと思われる絵が3点ありました。
今年の夏は猛暑日が続き、麻痺がきつくなるので、冷房は出来なかった。
また、台風も万遍なくやって来たため、気圧の変化に敏感な体に、よく影響を及ぼしてくれました。
ということで、癇癪持ちを自覚するこの怠け者にして、ようやくジービー2が完成となった。
制作中、今まで使った約三ヶ月の制作期間は、時間のかかりすぎだったと反省しています。
始動から現在までの総数は88日だが、一週間のうち、有酸素運動のリハビリに2日、午前中と帰宅後に少し作業をしたが、まる一日の作業でも休み休みなので、一日作業に組み込まれ、作業日に加算することは出来ない。
作業から離れた日は、月二回の実家の雑用等で群馬行きが8日。
雨や曇りの日など、家内を乗せて義母の入院見舞いの運転や、買い物等外出の機会も多く、作業途中に時間を割くこと度々で、日数計算で言うと、大雑把に見積もってまるまる25日くらいは使っていると考えます。
この他、館林の購入店へ故障したバンドソーを持って行き、製造元へ修理を頼んだが、意外と日数がかかり、バンドソーの修理に14日。
ということで、丸一日の作業は10日も無く、猛暑酷暑と向き合い、気力体力を細々と使っての作業なので、健常時の頃の作業と照らし合わせると、総・実作業日数は20日程度ではないかと考えています。
完成といってもこれから時間を少し空けて、見直し修理を行います。
3Dイラスト【たき火に、あたりに来た動物は何と何】のラフスケッチ。
ロールサンダーの一番荒い目(40番)で、ケヤキをベルトソーで切った面を磨いたが、堅くて思いの外、時間がかかった。
表面をある程度きれいにしなければ、細かな割れも見つからないので、厄介だが必要な作業になります。
写真一番手前の、中央にある白い4枚の板は、昨日アップしたこれからカット、という三角形の固定台を接着した固まりをカットしたもので、荒仕上げで磨くと、いつまでも見飽きないほど美しい面があらわれた。
その他は、細かな割れが入っていたのもあったが、カットの仕方で面白い作品のアイデアも出てきそうです。
こういった作業は屋外でないと出来ないが、昨日は秋口とはいえ、日中は汗をかくほど暖かな日となり、まる一日、思いっきりパウダーを浴びた日となった。
作業部屋に転がしてあるハロウィンのカボチャを見て、一年前に作ったこの南瓜に、灯りが入らないという(私の作品の嫁入り先の)お嫁さんの注文で、卵形のLEDライトを入れる台を、虫喰いオニグルミの枝を切って作ることになった。
卵形ライトの幅は3.2㎜×44㎜。
切り株を摸した台に穴を穿ったが、写真右手の台のままで、何でも口にする乳幼児や小さな子供の居る家に置くには、気が引ける(写真右端のオニグルミ参照、私は自然のままの風情が好きだが)のでアクリル絵具の下塗りのジェッソを塗ってみた。
また、ライトを付けた時に、カボチャの中が黄色く光った方が良い、ということで、本意ではないが、ハロウィンカボチャにアクリル絵具で色を付けることになった。
大きめのリンゴ大のカボチャの中部全体に、色を付けるのは絵筆だけでは無理で、指先まで使って塗ったところで、時間切れになった。
化粧完了。
絵具が乾いた直後に、嫁入り先に向かいました。