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2018年02月 アーカイブ

2018年02月01日

木馬とペット・33

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木馬の前足と下ステージの錘に繋がるピンの修理は簡単にできたが、ピン穴に引っかかるフックの修理は、完成間近で折れたり何度も作り直しで日にちを重ねてしまった。

失敗続きで腐っていた間、雑用とリハビリやその他、母親に処分して欲しいと頼まれた大量の文庫のチェックがあり、そのなかにあった一冊に佐伯泰英著【酔いどれ小藤次留書】シリーズ三冊目の「寄残花恋(のこりはなよするこい)」を読み出したら止まらなくなり、近所の図書館で一作目の「御鑓拝借」から順に、18作目「正宗遺訓」までと、青春編の【品川の騒ぎ】まで借りて、雑用の待ち時間等を使って夢中して読んでしまった。

主人公は赤目小藤次という名の、来島水軍流の剣の達人という設定以外は、矮軀のうえ容貌魁偉、老齢で大酒飲みの研師で職人というのが、何やら他人様とは思えず、魅了された点にある。

が、青年期から晩年に渡って並外れた大酒飲みの男に、病が現れないというのは現実離れも甚だしく、不満が無いこともない。

  ともあれ、「木馬とペット」の修理はその間に、粗忽とテンションの熱(?)が収まり、言い訳になってしまうが、それで冷静になって工夫がついたように思える。

2018年02月08日

木馬とペット・34

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木馬とペットの問題点が分かったので、慎重に分解した。

子供の乗った木馬の後ろ足と、ギアを繋いだ連結棒が太かったことと、木馬後ろの穴と連結棒との隙間が無かったのでここを前後に広げれば、浮き上がりが解消できるようだ。

老母と老妻の雑用が自分のも含め、少しづつ増えてきているので、カラクリ作業になかなか手が付けられない日が続いていた。

少しどころか、効率的な時間の使い方の見なおしを迫られている。


 

 

2018年02月12日

木馬とペット・35

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ようやく最終段階に入った。

可動部の穴を塞いだり、仕上げの磨きに時間がかかる。

当初の錘部分はすっきりしたが、錘部の基礎を剥がすときに、下ステージの壁と床を少し傷つけてしまった。

傷付いた箇所を塞ぐことと、この間延びした空間に何を入れるかを考えた。

でその後、色々な案をひねり出したが、 結局乳幼児が歩くのに使うカタカタや、木製の車が着いたアヒルのオモチャを作ることにした。

 

2018年02月19日

木馬とペット・36

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上ステージの木馬に乗った子供が、歩み始めた頃のサイズに想定したカタカタがようやく出来た。

カタカタのサイズは、左右21㎜x奥行き29㎜x天地33㎜。

極小サイズの部品を机からうっかり落として、探し回る時間の方が、制作時間より多かった気がする。

 

2018年02月24日

木馬とペット・37

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下ステージの錘近くに置く、極小幼児用オモチャ二種類を制作中。

今まで作った付属オモチャのなかで一番小さい車と、アヒルに付ける車の車輪をカットする度、飛び散ってその度に探し回り、時間の無駄をまたしても作ってしまう。

対処法として薄板に 車輪に使う黒檀とカリンの、2.5㎜と3㎜の丸棒をボンドで固定し、頃合いを見て糸ノコ盤でカットしている途中で、完成前の休憩にする。

 

2018年02月25日

木馬とペット・38

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ようやく完成しました。

オートマタ作品第一号の記念すべき作品となりました。

からくりに目覚めて8年。

失敗に次ぐ失敗でしたが、それも大きな財産となったようです。

【木馬とペット】のラフスケッチが出来たのが、一昨年の1月15日。材料切り出しで始まりが1月31日になっていた。

その後、隠れていた病が現れたり、高齢の母親の介護が始まり、義母の施設入所や介護見舞い、家内のドライバーを努めたり等々で、再始動が昨年の6月27日。

それにしても、二年にも渡っての、この程度の作品では、恥ずかしい。

残りの組み立て途中の【木馬とペット】三つの完成を早めて、未完の【羊牧場】は今年中に手をつけられればと思っています。

2018年02月28日

ノミと鉋の再生・1

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指物師だった養父の鉋やノミを、使わせてもらえないかと、座間にいる叔父に電話で聞いてみた。

叔父は長男で、職人にはならなかったが、養父の血は受け継いでいたようで、叔父が作ったという見事な出来の小箱を子供の頃に見たことがあった。

現在は85歳になり長年闘病生活を続けているので、さすがに手仕事からは遠ざかっていると思って頼んでみた。

帰ってきた返事は、引っ越しの際殆ど処分して手元に残っていないと言い張る。

そんなことはないだろうと、粘りに粘った結果、物置に放り込んであるという壊れたノミと鉋を、修理するからと平身低頭して送ってきてもらった。

 女系家族の長男という特殊な性格は、同じ家族としてとことん身に染みた経験があるので、養父の道具を今後は大切に子孫に残して置こうと思っている。

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