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ハーブ

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ラベンダー

榛名は東京に比べてハーブ類が良く育つ。
軍手の代わりに花柄のなんとかグラブをはめたオバサンのような趣味はないが、ハーブはお茶にできるものが結構多いので便利だ。

 

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カモミール

ところで、最初にハーブ類と書いたが、英語では単にherbsとsを付ければそれで済むのだが、日本語だと複数を示す接尾語になかなか良いモノがない。

macに付属の小学館類語例解辞典で調べると、人物に関しては「がた」「たち」「ども」「ら」「れん」とと出てくる。

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レモンバーム

  新聞記者の好きな「ら」を使って「ハーブら」というと、何だか容疑者のようですね。「ハーブめら」というともっと罪人のようだし、「ハーブども」もかわいそうだ。

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オレガノ

 

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ラムズイヤー

  丸谷才一「ラの研究」(『青い雨傘』文芸春秋)には、次のような話がでている。
「日本語ではもともと、ラといふのは、人をあらわす名詞や代名詞について、謙遜とか親愛とか蔑視の気持ちをあらわすのですね。だから、目上の人にはつけないのだ。(中略)
というふ具合に、ラには何か、複数性以外の色調と、複数性と、二つの意味あひがまじりあってゐるのですね、大昔から。その、謙譲とか親愛とかいう色調は、他人に使へば侮辱になる。あるいはすくなくとも、マイナス方向の感じになりがちである」

では、近頃はやりの「ハーブたち」というのも、小指を立てたホモのオッサンでも使いそうで、何だかうわついていておさまりが悪い。
花だけなら「ハーブの花々」という手もあるかもしれないが、何かよい表現方法はないだろうか。

 

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2010年07月16日 09:46に投稿されたエントリーのページです。

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