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仏はハスに座り、ヴィーナスは貝に乗る

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霧想庵の近くの市民公園にはハスの池があるが、歩道のすぐ脇にあるのにアジサイなどに隠れているので意外と知られていない。今、その池でハスの花が真っ盛りだ。

 

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手前の黒っぽいツボミが、

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;だんだんと膨らんでくると色もピンク色になる。

 

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園芸店などで売っているハスは小ぶりのものが多いが、この公園のハスの花は直径20センチ近くある。

 

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 中心にある花托(花葉をつけている茎の先端が変化した部分)は鮮やかな黄色をしていて、メシベ全体を包み込んでいる。ハスという名前も、花托の形をハチの巣に見立てた「はちす」からきているという。

 

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  花托の回りのオシベには沢山のハチが潜り込んでせっせと働いているが、中には場所争いの喧嘩をしているものまでいる。このスズメバチは右の羽の先端がちぎれいて、さしずめ「切られのハチ」とか「片羽のジャック」とか呼ばれているのだろう。

 

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花が散ると花托がこのようになりやがて種をつける。

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ラーメン屋でおつゆを飲むときに使う「チリレンゲ」というのは、散蓮華------水面に散ったハスの花びらの形からきているんですね。

ハスの原産地はインド亜大陸なので、仏教とも縁が深い。
佛さまの座っている台は蓮台といわれて、ハスの花をかたどったものだ。

一方、ボッティチェリ描くところの「ヴィーナスの誕生」では、西洋の美の女神ヴィーナスは、貝に乗っていて、その違いがなかなか面白い。

 

コメント (7)

埴 沙萠:

八重咲きっぽいハスの華ですね。八重咲きのひどいのは、かえって見苦しいのですが、このくらいの八重がいいですね。八重咲きというのは、オシベが花びらに変化するんです。いま見えているオシベが全部、花びらに変化したハスの華、想像できますか?
花びらが散ったあとの、蜂巣状のは、果実じゃなくて
果台です。その穴のなかにできるのが果実です。堅いラグビーボール状の果実です。これをタテ切りにすると緑色をした幼苗が、折りたたまれて入っていますが、これで2000年も、生きておれるのかとオドロキます。その果実のCutが、埴沙萠の絵日記の、下記の日付に掲載されています。ぜひ、ご覧になってください。10年、100年後の果実をcutしてみたいですね。
2003年9月14日  
2004年3月22日
2005年9月26日
2007年10月19日

yum:

埴 沙萠 先生

コメントありがとうございます。

大賀ハスにしても行田ハスにしても、アイソトープの鑑定結果に幅があるようです。
それでも、1000年以上前の種がよみがえるというのは凄いですね。

埴 沙萠:

大賀ハスは、500年だろうと言われていますが、それにしても、たいしたもんですね。きょう、コメントを書いたあと、ハスの実(ラグビーボール状の、タネと呼ばれている、果実)を、探し出して、Cutしてみました。胚乳のなかの幼苗は、緑色でした。きょうの絵日記に写真を掲載しましょう。

もぐら:

植物は取ってても綺麗で良いな、、、4本足はそれに比べると地味だな

埴 沙萠:

近江妙蓮の花がみごとです・・・と、お誘いのメールが来たのですが・・・Yahooで、近江妙蓮を検索して、
その花を見てください。きのう最初のコメントに書きました、八重咲き・・・というよろ多重咲きです。

yum:

もぐら様

動物は訴える力が強くて、地味じゃないのでは。

yum:

埴 沙萠 先生

近江妙蓮、拝見しました。八重咲きもここまで多重になるとちょっとウルサイかもしれませんね。

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2011年08月02日 09:52に投稿されたエントリーのページです。

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