白バラがやっとパーゴラの上まで上がってきた。
4年くらいかかったのではないだろうか。
ルナールの博物誌(岸田国士訳)のAu Jardin(庭のなか)には、次のような一節がある。
薔薇――まあ、なんてひどい風……!
添え木――わしが付いている。
薔薇の花――あんた、あたしを綺麗だと思って……?
黄蜂(クマバチ)――下の方を見せなくっちゃ……。
薔薇の花――おはいりよ。
はっはっ、添え木君もクマバチ君もなかなかいい!こういうのをエスプリというんでしょうね。