鶏の餌からはアワやヒエがよく生えてくるのだが、ハト用に買った餌には色々な種が含まれている。大きくて一番分かりやすいのは、ヒマワリの種である。
ハトにはちょっとかわいそうだが、そのヒマワリの種をより分けておいて、春にまいたら、今頃開花した。
ヒマワリの花が日の方に向くことについては、埴 沙萠先生が次のように説明している。
「植物の生長は、茎の先端の生長点でつくられる、オーキシンなどの生長素で支配されている。この生長素は、日が当たらないと濃度が高くなって、生長が早くなります。はんたいに、日が当たると、濃度が低くなって、生長がおそくなります。
ヒマワリの茎の先が、太陽の方に傾くのは、生長素の濃度によるもので、茎の日が当たるがわでは生長がおそく、日が当たらないがわでは、生長が早いために、おきるものと考えられています。
これが、花がひらきはじめると、生長素の製造が止まるらしいんですね」
ヒマワリの花が開花すると、もう太陽を追いかけなくなるのは、こういう理由だったんですね。