話が前後するが、こちらがMade in Americaの第一回目の放送だ。
様々な製品を世に送り出してきたMade in America.
その絶頂期は今から30年も前の1979年。アジアからの安い製品に押されて1960年代には90%あったMade in Americaは今や50%にも落ち込んでいるそうだ。
貿易収支の赤字も問題だが、一番の問題はアメリカ人の雇用が奪われていることだ。3ドル33セント余計にアメリカ製品を買えば1万人のアメリカ人の雇用が生まれるという。
期を同じくしてNBCでもAmerica at the Crossroadsという雇用問題の特集を行っているが、こちらはどちらかと言えば正攻法だ。ABCではこのあとあっと驚くテレビ的企画が登場するので、ちょっと目が離せない。
雇用問題は対岸の火ではない。中国に進出した某窓メーカーの話では、日本人一人を雇うお金で中国人10人が雇えるという。「ものづくり日本」といっていた我が国も、恐らくアメリカと同じような道をたどっているのだろう。