机の引き出しを整理していたら、一昔前のipod nanoが出てきた。
充電したらちゃんと立ち上がったが、あれっメニューで下に移動できない。
ボタンを押したり、画面を触ったりしてみたのだが・・・・・・
そう言えば、初代のipodは機械的なホイールがついていて、これを回してメニューを選ぶ仕組みになっていたのだ。写真は確か2代目くらいのipodだ。機械的ホイールはやめたが操作はやはりホイールをくるくると回す動作を踏襲している。そうだ、このipod nanoも「ホイールくるくる動作」を踏襲していたのである。
今やipod、iphone、ipadもタッチスクリーンになってしまったので、もはや昔の「くるくる動作」など忘れてしまってメニューの選び方が分からなくなってしまったのだ。人間というのは、なかなか以前の考え方から抜け出せないものなのだ。
例えば、昔のコンピュータは今のようなヴィジュアル・インタフェースではなく、パンチカードやCRT、ラインプリンタなどで文字だけで入出力を行なっていた。そのときCRTやラインプリンタが何故80桁(英字)なのか話題になったが、これはパンチカードが80桁であったのをひきずっていたのだ。コトホドサヨウニ人間というのは既成概念から抜け出すのが難しいものなのである。