杉の木は柔らかいから、彫りやすいと思っていたのだが・・・・・・以前にも書いたが、木目の硬い茶色の部分と柔らかい白い部分の硬さが随分違うので、力任せに削ると左半分のように、柔らかい部分の繊維が破壊されて凸凹になってしまうんですね。
これを防ぐには、ノミを頻繁に研いで削るしかない。
あと難しいのは、取手下部の凹面からボウル下部の凸面になだらかに移行すること。
凹面をいっぱい取りすぎると、ボウル開口部の凹面に穴を開けてしまうので、局面の取り合いに注意が必要である。
こちらは最初に作ったボウル。取手の下部から急にボウル下部の凸部が立ち上がってしまって美しくない。
あとはボウルの側面との間に、エッジをつけてやると、アクセントがついて良い。
完成図。
真上から見ると、気をつけてレイアウトしたのだが、木目の軸が少し傾いていますね。
でも全体としては、美しい曲線となりました。