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ソーラーウォール


    

ソーラーウォールはカナダの会社が開発した、壁面から太陽熱を取り入れる装置だ。黒いアルミの折板の表面に約2センチの窪みをつくり、その両端に小さな穴を開けたものだ。
ソーラーウォールの内側に取り付けられたファンを回して、表面の小孔から暖められた空気を吸い込むというとてもシンプルな仕掛けだ。1つのモジュールは1mX2mで我が国では25万円位で販売されている。

これをサイディングの代わりに使用するわけだから、太陽が横から射す緯度の高い地域ほど効率がよい。暖かい空気は室内に取り入れるだけであるから、蓄熱の効果は期待できない。カナダやアメリカでは、ビルの外壁などに主に使われていて、個人用の住宅に使われている例は少ないようだ。変わったところでは、米軍の施設や南極の昭和基地でも使われているという。 

     
 

 

最近読んだ「わが家をエコ住宅に」(濱恵介著学芸出版社 ¥1600)の中に、このソーラーウォールの熱取得の試算がでていた。


「ソーラーウォール(2m
2からの熱取得を試算した。ファンの風速5m/秒と断面積から風量を測定し空気の比重と比熱をかけると、前述の温度差の場合、1時間当たり約390kcalの熱量になる。窓からの熱取得は、入射角・透過率で補正し600kcal/h・m2なので、このソーラウォールからの1m2当たりの熱取得効率は、窓の三分の一程度と推定される。熱取得効率を高めるには、太陽熱をより有効に空気に伝える工夫が必要だろう」 

う〜ん、窓の三分の一程度というところが、ひっかかるな。一階の土間の上部高天井の屋根にソーラーウォールをつけて、それをダクトで引っ張って、床に蓄熱ということも考えてはみたのではあるが・・・・・・


コメント (1)

noz:

はじめまして。
那須の野澤と申します。
Be-Selfbuildersのblog設置お疲れさまでしたm(_ _)m

我が家のソーラーウォールはガラスを付けなかったため殆ど集熱しませんでした
。冬は連日吹雪く山の中にいるからなのかもしれませんが、ガラスなどのある程度
の熱に強い透明な素材でソーラーウォールを覆う事は必須だったような気がしてい
ます。少し実験したい気持ちはあるのですが、2階部分なもので足場がないと....
あまり参考にならない実例で失礼いたしました。

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2007年06月25日 22:10に投稿されたエントリーのページです。

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