基礎の立ち上がりの鉄筋に予めアンカーボルトを固定せずに、コンクリートを打ってからアンカーボルトを差し込んでいくのを「田植え方式」というのだそうだ。
ネットで「アンカーボルト 田植え」で検索してみれば多数ヒットし、侃々諤々の議論が展開されている。極端な例では、手抜き工事というのがある一方(ちょっと心穏やかではなくなるな)、木造の場合は現場で墨出しするし、台直しといって調整もできるので、それほど問題ではないという意見もある。ただし、積極的な肯定派は無く、これは建築業界の永遠の課題だというコメントさえある。
ちなみにBe-h@usマニュアルには、「アンカーボルトの位置は土台の取り付けに大いに影響します。垂直かつ通りよく、またレベルには最大の注意を払って下さい」と書いてあるし、図のようなジャストクリップという治具のイラストも載っている。
まあ、現場というのは、色々な職種・力関係・論理・意見等々が錯綜し、理論通りにはいかないのが常ではあるが、単純に考えれば、手で植えていけばちゃんと
垂直にはならないし、時間が経てば最後の方は生コンが固まってきて、ハンマーでぶちこまなくてはならなくなるので、良いわけないなと思うのだが。それと、
土台から上はプレカットで精度が出ているのに、何で土台を取り付けるのに修正を必要とする方法を選ぶのかなとも・・・・・・治具の費用にしても、そうたいした値段ではない。