生コンを入れて立ち上げた基礎の上部は、まだ完全に水平になっていない。これをモルタルで水平に仕上げる作業を、天端(てんば)ならしというのだそうだ。「アンカーボルトの適切な敷設」と並んで、序盤で大切な工程だ。
金ごてでモルタルを均していく方法もあるが、最近はセルフレベリングといって、天端レベラーとか基礎レベラーという専用のモルタルを流し込んで水平を出す方法がよく使われているようだ。その工程は上図のようになる。
水平の精度を出すためには、準備段階の作業が大切だ。レベラーの水平面を出すのに役立つのが天端釘というものだ。これと専用調整ドライバーを組み合わせて、水準器でみながらレベルを出していく。
天端くぎの上面に合わせて、レベラーを流していけば、精度の高い水平面が得られるというわけだ。ただし、レベラーの強度は生コンに比べて小さいので、「塗りの厚さは1~5mmと出来るだけ薄くします」とbe-h@usマニュアルには書いてある。