上の絵は唐人飴売り。このほかに孝行糖売り、ホニホロ飴売り、土平飴売り、お万が飴売り、狐の飴売り等々、当時の飴売りや薬売りは異様な姿をした売り子が多かったとあります。それもこれも世知辛い世間様から、一文でも多く稼ぐ工夫が見て取れます。当時の飴がどんなものか分かりませんが、今でいう駄菓子のようなものだったのでしょうか。三代目金馬さんの噺を聞いていると、庶民(長屋の住人たち)のバイタリティーを感じます。あ、長屋の住人で忘れてはならないのが糊屋の婆さん。着物を洗った後、糊を付けた着物を張り板に貼って日光に当て、今で言うアイロンの役目をする、あの糊が結構需要があったのでしょうね。