アカザは不思議な雑草だった。
いったい誰が、この雑草が食べられると分かり、杖として使えるのを知ったのか、今の生活環境からは想像も及ばない、昔の過酷な時代に生きた日本人に頭が下がります。
冬に向かって、左半身の麻痺が顕著に影響を及ぼし始めたが、活動を止める訳にはいかず、重い腰を上げるべく、ようやく昨日からアカザの杖作りに取りかかれた。
始めに、握り手をはめ込む為、直径・深さ15ミリに紙ヤスリで成形をしてみたが、クルミやビワ等の木の枝とは違って年輪はないが、硬度はほぼ同じに感じられた。
230〜400番の紙や棒ヤスリで成形して感じたのは、ものすごく堅い石膏を削っているような感覚で、真っ白い粉が舞い散る。
次に、大まかに切り出した犬型の握り手を仮り組みしてみたが、日常使っている自作の鬼ぐるみの杖よりかなり軽いので、杖として使うのは、若干心許なく感じられる。
この後、犬型の握り手の成形に入ります。