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元・酒造店の蔵

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一人暮らしを始めたのは、二十歳の頃だった。

独身時代最初の部屋は、蒲田駅西口から歩いて15分の街道沿いのアパートで、左官職人一家の二階が住処だった。

当時のカリスマ漫画家だった長島慎二描く「フーテン」の漫画世界の若者が住んでいるようなイメージそのままの、四畳半の角部屋で共同便所、部屋代が一ヶ月4500円と、当時でも格安な部屋だった。

生活費は歩いて15分の倉庫会社で働いて捻出していた。

そこで知り合った40代半ばのアルバイト仲間の一人に、今まで日本中各地を放浪して歩いていたという一種独特の雰囲気を醸し出していた男がいた。

何処を歩いてきたのか、また、各地方の特色を聞くと、皆どこも変わりがなかったと、意外に素っ気ない答えが返ってきたのが、強く記憶に残っている。

何処でどのように生きてきたのか分からないが、この『昭和懐古』の写真は、群馬館林市内と、大宮市内の風景をランダムに紹介しているが、それぞれ空気が違い、地方都市の建物の違いは微妙にあると思っている。

で、上のこの風景は、何処で撮った写真か、はたして違いがあるでしょうか。

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2017年01月09日 08:14に投稿されたエントリーのページです。

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