暦の上で、今日は啓蟄とある。
冬ごもりの虫たちが、土中から這い出してくるのが今頃、ということになっている。
屋外での木工作業や雑用がなければ、外の空気を吸うことが無いので、庭に出て昆虫を探し回ることをしなくなった。
10年前に谷本雄治さんが書かれた「八本あしのゆかいな仲間 クモ」(くもん出版刊)に描いた絵が一枚出てきたので、啓蟄の日に合わせて発表させてもらうことにした。
厳密に言うとクモは昆虫ではなく、エビやカニの仲間の節足動物ということになっている。
昔から日本では蜘蛛に始まって?蛇や、蝮(マムシ)、蛙(カエル)、蜥蜴(トカゲ)、蚯蚓(ミミズ)、蛞蝓(ナメクジ)、蝦(エビ)蟹(カニ)蜆(シジミ)蛤(ハマグリ)ゲジゲジに至るまで、【虫へん】がついていて、このゆるさが日本人の良いところと思っている。
無自覚で、箸にも棒にもかからない自堕落な中学生活を送っていた頃、一時期だが、このハエトリグモを空のマッチ箱に入れて闘わすことが、学校で流行ったことがあった。
今時の子供に、こんなことを教えたら、どんな顔をされるか、見て見たい気もあります。