昔、【ロンドン・パンチ】という一枚漫画家のバイブル的週刊誌が、お茶の水の古本街の外国書籍専門の書店で、時たまだが売りに出されていたことがあった。
現在は分からないが、四半世紀前の当時は仕事関係の出版社などが近くにあって、頻繁にこの古本街を歩いていたので、見かけると必ず手に入れていた。
マンガ週刊誌で言うと世界懐古であり、なにしろ19世紀半ばにイギリスで創刊され、ここから、ロナルド・サール、ジェラルド・ホフヌング、など超一流のカーツニストが育ったと記憶?している。
私がこの週刊誌を手に入れた頃は、鳥をモチーフにしたマンガ専門のハーブリーグや車のアイデア専門のブロックバンクなどが頻繁に紹介されていた。
で、我が国の月刊小説誌でも、外国マンガ紹介として4〜5ページ掲載した時期もあったが、殆どが捨てカット的な扱いだった。
よく見かけたのは月刊オール読物で、なかでも〈マクラクレン〉〈マックラーチラン〉〈マックラクラン」など、掲載毎に名前の表記が微妙に違う、乾いた作風の漫画家が好きだった。
ほんの一時期だが、その漫画家に触発されて描いたのがこの一連のボクシングマンガだった。