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木馬とペット・33

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木馬の前足と下ステージの錘に繋がるピンの修理は簡単にできたが、ピン穴に引っかかるフックの修理は、完成間近で折れたり何度も作り直しで日にちを重ねてしまった。

失敗続きで腐っていた間、雑用とリハビリやその他、母親に処分して欲しいと頼まれた大量の文庫のチェックがあり、そのなかにあった一冊に佐伯泰英著【酔いどれ小藤次留書】シリーズ三冊目の「寄残花恋(のこりはなよするこい)」を読み出したら止まらなくなり、近所の図書館で一作目の「御鑓拝借」から順に、18作目「正宗遺訓」までと、青春編の【品川の騒ぎ】まで借りて、雑用の待ち時間等を使って夢中して読んでしまった。

主人公は赤目小藤次という名の、来島水軍流の剣の達人という設定以外は、矮軀のうえ容貌魁偉、老齢で大酒飲みの研師で職人というのが、何やら他人様とは思えず、魅了された点にある。

が、青年期から晩年に渡って並外れた大酒飲みの男に、病が現れないというのは現実離れも甚だしく、不満が無いこともない。

  ともあれ、「木馬とペット」の修理はその間に、粗忽とテンションの熱(?)が収まり、言い訳になってしまうが、それで冷静になって工夫がついたように思える。

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2018年02月01日 09:39に投稿されたエントリーのページです。

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