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英国の太陽熱温水器

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green energyというのをgoogle で調べていたら、英国のSolar Trade Associationのページにたどりついた。日本でいえばソーラーシステム振興協会といったところか。

英国はロンドンでも北緯52度と緯度が高く、日本近辺では宗谷岬(北緯45度)を通り超して樺太の北部当たり、相当北に位置している。緯度が高い分、太陽は横から射すようになり、その分不利だと思われるが、それでも4人家族が1年間に使用するお湯の50%以上をまかなえるという。

ちなみに太陽熱温水器のシステムはSolar water heating、我が国でいう強制循環方式といって貯水タンクを別置きして、不凍液を循環させるものがほとんどだ。費用はDIYで £500-£1,500(¥124,500〜373,500)業者にまかせると£2,000-£5,000(¥498,000〜1245,000)とけっして安くはない。

我が国の太陽熱温水器の総数が59万台(1999年nedoのデータによる)なのに対し、英国は42,000台程度だ。現在、世界の太陽熱温水器の6割は中国で使われていて、この値は更に伸びそうだ。

前置きが長くなったが、私がこのホームページで気になったのは、次の一節だ。

DTI Test

This study was undertaken in 2001 to compare eight solar water heating systems on the market in the UK side by side at a test site in Bedfordshire. A pdf file of the document ' Side by side testing of eight solar water heating systems' may be accessed byclicking here.

 

DTI(Department of Trade and Industry貿易産業省)つまり日本でいえば経済産業省が、市販されている8社の太陽熱温水器を一カ所に並べてテストしたというのである。データをして語らしめるというのは、こういうことをいうのである。

 

 

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場所は、ロンドンの北北西72km。 4mX12mの30度の角度のついた屋根に8社のシステムを図のように配置して計測したという。Zenというのは、輸入品と書いてあったから何だか日本製くさいような気がする。

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 実験結果は、62ページにもわたるレポートに丁寧にまとめてあるので、興味のある方はダウンロードしてみると面白いかもしれない。

下記にZenというシステムのまとめを示す。

これでみるとやはり、真夏でも全部のお湯を太陽熱温水器だけでまかなうことができないようだ。

我が国でもこの位のことは出来ると思うが、経済産業省、NEDO、ソーラーシステム振興協会のホームページのどこを見ても、助成金の話ばかりで、こういう地味な研究の話は見あたらなかった。

本当は、ソーラーシステムについても、ある場所にまとめて標準の家を建てて比較してみれば愉快だと思うのだが・・・・・・ 

 

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2007年07月25日 12:03に投稿されたエントリーのページです。

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