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基礎工事 3 (アンカーボルト取り付け)




基礎の立ち上がりの鉄筋に予めアンカーボルトを固定せずに、コンクリートを打ってからアンカーボルトを差し込んでいくのを「田植え方式」というのだそうだ。

ネットで「アンカーボルト 田植え」で検索してみれば多数ヒットし、侃々諤々の議論が展開されている。極端な例では、手抜き工事というのがある一方(ちょっと心穏やかではなくなるな)、木造の場合は現場で墨出しするし、台直しといって調整もできるので、それほど問題ではないという意見もある。ただし、積極的な肯定派は無く、これは建築業界の永遠の課題だというコメントさえある。




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ちなみにBe-h@usマニュアルには、「アンカーボルトの位置は土台の取り付けに大いに影響します。垂直かつ通りよく、またレベルには最大の注意を払って下さい」と書いてあるし、図のようなジャストクリップという治具のイラストも載っている。


まあ、現場というのは、色々な職種・力関係・論理・意見等々が錯綜し、理論通りにはいかないのが常ではあるが、単純に考えれば、手で植えていけばちゃんと垂直にはならないし、時間が経てば最後の方は生コンが固まってきて、ハンマーでぶちこまなくてはならなくなるので、良いわけないなと思うのだが。それと、土台から上はプレカットで精度が出ているのに、何で土台を取り付けるのに修正を必要とする方法を選ぶのかなとも・・・・・・治具の費用にしても、そうたいした値段ではない。

さて、現場では、「固定方式」「田植え方式」どちらが主流なのだろうか?
アンケートを作ってみたので、ご協力お願いします。


アンケートへ

 

コメント (9)

nak:

田植えは初めて見ました。
我が家よりはるかに正確であるのは間違いないですね。カメラマンを意識しての作業だったかな?
アンカーボルトは土台がはずれないように、つまり家が倒れないようにするのが目的なので、取り付け位置の精度はあまり問題ないと思います。
アンカーボルトに合せて穴をあける技術があれが少々ずれていても、早い方が良いと考えるのが、土木屋・大工を使う工務店の考え方ではないでしょうか。
我が家では図面どおりでないところがあり、あとから1本追加してもらいました。

go-shiyo:

yumさま

田植えを考える...? 最初、写真が出るまでは、yumさん榛名で稲作でも...と思っていたら、アンカーボルトの事だったのですか?

私も多数ヒットしたサイトを見てみました。正直分かりません。しかし何回もスケールを当てて確認するくらいなら、基礎のセン板から首つり状態になる簡単な治具を使った方が正確で効率的だと思うのですけど。

nakさんが仰るようにカメラが無ければもっとラフなんでしょうネ。

yum:

nakさま

>我が家では図面どおりでないところがあり、あとから1本追加してもらいました。

エポキシ樹脂などで固める、ケミカルアンカーというやつでしょうか。

yum:

go-shiyoさま

>何回もスケールを当てて確認するくらいなら、基礎のセン板から首つり状態になる簡単な治具を使った方が正確で効率的だと思うのですけど。

仰るように、予めやっておいたほうが、効率的だと思うのですが・・・・・・
正確さについては、生コンが固まるまでに急いでやらなければならないので、結構間違えたりするんじゃないでしょうか。我が家の場合も、途中でやり直してるのが何本かありました。

nak:

yumさま、

ケミカルアンカーですが、エポキシを使ったのかどうか分かっていません。
我が家は余分のアンカーが1本ありまして、アンカーボルトが合計2本、予定より多い強い家?です。

shin:

専門家からご意見申し上げます
田植えは御法度であります
シングル配筋の場合、中心に鉄筋がきて、アンカーボルトと緩衝することがありますが、かならず鉄筋と結束し、鉄筋と一体化させ、それから打設になります
田植えではコンクリートと一体化はできても、鉄筋と結束されている可能性が低いです
配筋の形状とアンカー位置、アンカーボルトの引き抜き強度(場所よって違います)など総合的な判断が大事です
Beではそのためクリップを勧めていますが、他にも方法は色々あります
ここ(アンカーボルトの適切な敷設・基礎天の平滑化)が、序盤で最も大切なところです

yum:

shinさま

専門家のご意見ありがとうございます。
現場だからしょうがない・・・・・・とゆずっていると、折角、志の高いことを考えても崩れてしまいますね。
これから建てようとする人のためにも、be-worksとして何かガイドラインのようなものができてくるといいのですが。

中盤以降のポイントは何でしょうか?そこを重点的に見てこようと思います。

shin:

yumさん
コメントを少し追加いたします
序盤以降は色々あるのですが、何と言っても「止水」です
木造の弱いところは、「水と火」であります
「水」は外部的には雨(最近は豪雨も多く...)を防ぐこと、内部的には給水・配水管あたりでしょうか
「火」はもちろん外部からもらわず、内部から火をださないような処置です
コンロに面する壁などの下地も注意が必要です

yum:

shinさま

早速、ご教示ありがとうございます。水は自宅のベランダでイタイ目に遭っておりますです。

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2008年06月24日 20:59に投稿されたエントリーのページです。

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