« 韮崎サイコロ小屋報告6 〜問題勃発 | メイン | デッキ・プロジェクト その3 »

韮崎サイコロ小屋報告7 〜外壁捨て板の問題

phl01

写真1. 外壁パネルを張った様子。土台、2階の梁、開口部廻りの柱に合板が無い

外壁についてもうひとつ問題があります。
といっても当現場では既に決着がついていることなのですが、疑問が残ったので話題に供したいと存じます。

 

phl02   phl03
写真2.3. 部分写真

外壁にはいうまでもなくパネルを張るのですが、パネルだけでは壁全面を覆うことができません。 パネルの「耳」は、上が30MM、左右が50MM、下が66MMなので、土台と梁、それに開口部まわりの柱面にパネルの合板が届かないところができてしまいます。

  phl04

写真4. 写真1と同じ壁面。土台と梁の一部に「捨て板」が張られている

ここは、「捨て板」と称する9MMの合板を張り増しして、段差のない壁面を作るのが一般的なやり方のようです。当現場でもそうしました。大工さんは、合板を隙間の巾に合せて切断、それを釘打ち機で打っていきます。適当に打ちつけてあればいいとはいうものの、これがかなりの手間でした。また、合板の量も馬鹿にできず、ざっと計算したところでは3×6の合板を15枚くらい使ったのではと思われます。

施工後、いわば満身創痍の大きな合板の面を見てこの仕事が必要かどうか考えてしまいました。外壁は鋼板の小波板を張るのですが、その下地の高さで調整すればよかったのでは、-----下地のヨコ胴ブチは 18×45 ですから、合板の無いところには 27×45を使えば高さが同じになる、そうすれば、合板はいらないし、打ちつける手間も要らない、のではと考えました。上に張る防水シートもこの程度の段差では破れないような感じでした。

このことを大工さんと話したところ、高い断面の下地は規格材ではないのでわざわざ挽いて作らなければならない、使い分けるのは面倒だ、またきれいに納まらないところがでてくるものである、全面を平らにしておけばいろいろな仕上げにも対応できる、結局手間はそう変らないからこうするのがいいと思う、という意見でした。この意見ももっともと思えます。

どうするのが正しいでしょう。皆様のお考えを聞かせて下さい。
 

 

コメント (6)

saikoroさま

どうするのが正しいかは、プロでは無いので判断出来ませんが、20数年前に建てた自宅のツーバイフォーも建築中の写真を見直すと、見事にフラットに捨て板で処理されていました。
やはり、これが大工さんの流儀なのでしょうか。

建築後も長きに渡って、追加工事や手直しが発生する建物では、胴縁の下は同一面高さでフラットな方が良いのでは、と思います。

kazuhiko:

saikoroさん
建て方初日にはお世話になりました。
下地の件、saikoroさんの考えたやり方も良いし、大工さんの言うこともわかります。
ただ、この部分は「高さ調整・すき間埋め」の目的ですから、例えば50mm程度に割いた合板を1~2列張っておけば問題ないと私は考えています。要は胴縁の釘当りの部分にスペーサーが噛んでいれば良いのではないでしょうか。

saikoro:

goしようさま、仰せのとおり平らの方が万事いいでしょうが、その材料と手間がもったいない、ような気がしたものですから。
自分でやるときは、無い方が楽と思いますよ。

kazuhiko様
こちらこそありがとうございました。Be-worksの方々に来ていただくと、重みが違います。
さて本件のこと、後から考えると、胴ブチの厚さで調整するのが順当ではないかと思います。
今度はそうしますが、しかし、もう機会は無いです。

nak:

少し無駄な作業のように見えますね。
素人が施工した場合ですが、あいだに板は張りませんでした。たて胴縁を打ち付ける時には、防水シートが張ってあって、どの部分に隙間があるのか見えませんが、予想はつきますし、さわれば分かることですので、たいした問題ではありませんでした。
表面を平らにしておけば、あとの作業が楽なのは確かです。工事の途中でも見た目を大切にするのかな?コストダウンが目的ではないようですね。

自宅での一回だけの体験では言い切れませんが、一般的に胴縁を張り出すのは、大工ではなくて壁屋なので、大工さんとしては作業工程の区切りとして、後工程から不満が出ないように全面フラットにする!のでは?と考えます。
自分でやる場合は、壁仕上げ材の選択からくる胴縁の間隔などから、該当する場所で調整すれば良いのかなと思っています。

saikoro :

nakさま
わたしも、コストよりも間に合わせのし易さを優先させた結果と思います、いまにして。厚さの違う胴ブチの数量を拾って作っていくより、べニヤを余分に搬入しておいたほうが楽という。
ただし、多少材料を食っても、楽にやれる方法のほうが、結局はコストダウンになるということもよくある話で、さてどうなのか、わたしにはわかりません。

コメントを投稿

About

2009年07月04日 06:30に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「韮崎サイコロ小屋報告6 〜問題勃発」です。

次の投稿は「デッキ・プロジェクト その3」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35