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太陽熱温水器手抜き工事のお粗末

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榛名の隣人から「お宅の太陽熱温水器が、屋根から落ちそうですよ」という電話をもらった時は、一瞬耳を疑った。

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確か屋根の上に乗っているのは、200Lの貯水槽だから、水だけで200kg---おとな3人分の重さ、それに機器自体の重さが加わる。それが屋根から落ちようとしているのだ。

 

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急いで榛名まで行ってみると、温水器はかろうじて配管だけで持ちこたえている。

 

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 一体、これだけ重量があるものを、どうやって固定しているのか見てみると、両脇からステンレスの針金を伸ばして杉板の外壁にボルトで固定しているだけだ。そのボルトが見事に抜け落ちている。

最初から太陽熱温水器をつけることは分かっているのだから、温水器を固定する部分の下地を補強するとか、そういう頭は持ち合わせていないんでしょうかね。

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一応、屋根の上に滑り止め用のゴムパッドが接着剤でつけてはあるが、滑り落ちて役に立たず、かろうじて配管だけで止まっているのだ。

200kg以上の重量を2カ所の針金で杉板に固定(下地があるとしても)しただけでもたせるなんて、何とも愉快な話だ。

近所の早起きの爺さん婆さんが散歩がてら見物に来て曰く、「長生きすると、面白れえものが見られるだいねえ!あんたんとこは、よっぽど費用をけちったんじゃねえーんかい」

お粗末の一席でありました。

 

 

 

コメント (4)

これは、ひどい!!
人身事故や他人への物損事故が無かったのが、不幸中の幸いでしょう。

下地の問題では無くて、木ネジの固定方向が抜けてくださいと言っているようで、よくこの2本で今まで持ったものだと思います。本当にこれだけで、止まっていたのか?!何回も写真を見ましたけど...素人以下ですネ。
さらに、軒先に取り付いているクランク状の金物も、全く意味のないものです。付けるのなら側面の上に付けて、温水器の金具を針金で上からひっぱるものだと思います。

しかし、設計者を含めて引き渡し前の完了検査のなかで、発見されなかったのでしょうか?

yumさんの、ご心中お察し申し上げます。

hiro:

いやー危なかったですね。
完全に落下せず、またけが人もいなかったのが不幸中の幸いでしたね。

それにしてもこの業者さん施工要領どおり工事したんですかね。
我が家では通気リブラスという部材を施工要領を確認せず施工されて、モルタル外壁にクラックが入っています。(補修したが直らなかったけど!)

ちょっと余計なお世話ですが、スカイピアの施工要領確認しました。
そうしたところステンレス線は落下防止用を入れて8本、また張り角度というのがあり、上方から見るとステンレス線が下がハの字、中間と上は逆ハの字にするとのことです。
なお、スカイピアの下にあるゴムパッキンは、架台パッキンといい屋根面の高さ調整に使うパッキンみたいです。
ちなみに満水だと約325Kgあるそうです。

施工要領を確認していれば壁の下地補強はもちろんのこと設置に際し落下防止にもっと配慮したと思うのですが。


施主の立場としては、どの業者も施工要領を把握し、工事しているものだと思っていましたが・・・こういう業者がいると悲しいですね。

いろいろなことがあり、大変だとは思いますが頑張ってください。

yum:

go-shiyoさま

久しぶりに、斜面に置かれた物体の力学を思い出しちゃいました。

hiroさんのデータで満水時325kgだとすると、斜面方向の分力つまりボルトを引き抜こうとする力は、3寸勾配で93kg、2寸勾配で64kg(摩擦力は考慮せず)。

昨日、業者はマニュアル通りにやったけど、ボルトが杉板の下の柱まで確実に入っていなかったのかもしれない。今度はマニュアルよりも長いボルトを使ったので、一応大丈夫だと思いますとのこと。

しかしねえ、シロウトだって、ボルトが杉板で止まっているか、柱まで入っているかなんて手の感触で分かるとおもうんですけどね。

余談ですけど、昨日、修理し終わってお湯が出るかどうかチェックせずに帰ってしまったので、こちらでチェックしたら案の定お湯がでない。
結局、確認ということをしない業者なんだと思いました。

yum:

hiro さま

お久し振りです。
業者というのは、大体、マニュアル通りにやりましたというのが常でありますが、ちゃんとマニュアルを示しながら説明しないから、そこから先へ議論が発展しないわけです。

流石、スカイピアのマニュアルを手に入れてしまとはすごい。私も施工要領を入手しなくては!

相変わらず、本体の重量を支えているのは、上の2本。それもハの字ではありません。

中間には支えはなし。下の2本はあおり止めなんでしょうから、本体の支えにはならないでしょうね。

今、工務店にはレポートをきちんと出せといってあります。

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2009年08月08日 06:29に投稿されたエントリーのページです。

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