新聞やテレビでも報道されているので、ご存知のかたも多いと思うが、今、我が国でいや世界中でミツバチの異変が起きているという。
もう少し正確にいうと、品種改良を重ねて工業製品のように均一化した西洋ミツバチが、世界中で原因不明の大量死をしているのだ。
その原因について、『生物と無生物のあいだ』の著者福岡伸一氏は、NHKの視点・論点で「動的平衡」にからめて推測している。
現在、大きな問題になっているインフルエンザの問題の本質もまた、私たちの生命観を問い直しているように思います。ウイルスが次々と変化を起こし、
新型のインフルエンザが発生しつづけるのは、私たちがトリや豚をあまりにも集約的に飼育しているからです。ウイルスに、進化の実験場を与えているようなも
のだからです。 ハチの謎の失踪や大量死は、ある意味で、いきすぎた効率思考への、文字通り、イエローカードのようなものではないでしょうか。 |
さて、ミツバチというのは蜂蜜をとるだけでなく、果樹を栽培している農家には受粉を助けてくれる大事な働き手なのだ。
その働き手である西洋ミツバチが大量死してしまったので、我が国古来の日本ミツバチが注目されている。日本ミツバチはほぼ野生に近いので均一化による大量
死を免れているのだろう。
北橘村で果樹園を営む友人から頼まれて置いたのが、この日本ミツバチ捕獲箱だ。果たして日本ミツバチが入ってくれるだろうか。