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指を詰めるとどうするか

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Be floorは厚さが30mm以上もあるので、床下放熱器の熱が伝導で伝わるには相当時間がかかる。そこで放熱器の輻射熱を効率的に利用したいのだが、最初に開けた床下暖房のがらりは、幅が80mmしかないので、135mmまで拡げることにした。

それには1)丸ノコでのプランジカットと2)ルーターでの段欠きの技術がいるので、もう1年以上放ってあった。今年の春から寝室をストーブから一番遠いところに移動したので、何とかせねばと挑戦することにした。順に説明しよう。

1)丸ノコでのプランジカット
普通丸ノコで板を切るときは端から刃を入れて切るが、今回のように窓を開ける場合は、板の途中から切断しなければならない。ノコ刃を押し下げながら切り込みを入れていく方法をプランジカットという。プランジカットが簡単にできる高価な丸ノコも市販されているが、今回は普通の丸ノコでやってみた。

本番前に25mm厚のラワンランバーで練習してみた。練習では普通のカット用ガイドが使えたが、本番では適当なものが無いので、1mのアルミ定規をテープで固定してそれだけでは心許ないので足の指でしっかり押さえることにした。

慎重に丸ノコに力をかけて押し下げていくと、何とか板を切断する深さまで到達した。そのときである。無意識に枠の端ぎりぎりまで刃を持って行くように、刃の進行と逆方向に力が働いたのか、ノコ刃がキックバックし、もの凄い勢いで飛び出した。

飛び出したノコ刃は、アルミ定規を押さえていた足の親指のあわや数ミリ手前で何とかストップ。指を詰めて近所の年寄りの立ち話に危うく話題を提供するところであった。

もし指を詰めていたら、サランラップで包んで氷で冷やしながら一刻も速く、整形外科か形成外科に行かなくてはいけない。トカゲではないのでとれた指は手術で再接着するしかない。

骨や腱をつなぐのはまだおおざっぱだが、細い血管や神経は顕微鏡を使いながら手術を行うマイクロサージェリーとなる。日本ではアメリカでの成功例の翌年である1965年に奈良医大の玉井先生が親指の再接着に成功している。私も何遍か撮影に行ったがなかなかとれたてにお目にかかることができなかった。

初期の頃は、何でもかんでも再接着していたが、神経がうまくつなげなかったものはついているとかえって危ないので、条件の悪いものはあえてつなげないようになった。ちなみにつなげやすいのは、切り口のすぱっとしたきれいなもの。逆に難しいのは、農機具にはさまれて傷口が挫滅しているものなど。

そういえば、千葉大の知り合いの整形外科の先生は、「あのヤクザのヤツこの前つけてやった詰めた指をまた詰めてもってきやがって」と怒ってましたね。

え〜と、話を元に戻して、ルーターも丸ノコも進行方向と逆に力を加えるのは本当に恐ろしいという教訓でありました。

2)ルーターでの段欠き

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新しいガラリはビスで固定する仕組みになっているので、固定する部分に段をつけなければならない。簡単なのは大きめに切って段の部分に桟を足す方法だ。

 

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床の厚みが30mm以上もあるので、ルーターで段欠きすることにした。

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こちらの方はルーターに段欠き用のビットをつけて削れば、比較的簡単にできるのだが、問題は切削時に出る大量の細かい切り屑だ。アダプタをつけていないので、掃除機で吸いながらやってもなかなかうまく吸い取れない。

 

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結局は切削が終わってから、床下にもぐって掃除機で吸うことになった。

階段の側板の天辺もルーターで削って丸めたいのだが、このホコリを何とかしなくてはならない。

コメント (2)

go-shiyo:

タイトルに一瞬ドキッ!としました。

えーとyumさま、お久しぶりです。大変!ご無沙汰いたしております。本当にヤクザにならずに済んで良かったですよ!指一本どころか下手すりゃ大怪我もんでした。「ヨッ!榛名の海老蔵」にならずに済んで何よりです。

丸ノコでのプランジカットは、プロの大工さん等は何事もなく遣っていたり、木工のビデオなんかでも時々見かけますが、基本的には大変危険ですね。絶対に怪我をする事と違って、上手く行けばやれてしまう所が落とし穴です...と思います。

この場合は、幅を広げる作業で切り落としてしまう方は不要となるのですから、ジグソーの方が安全な気がしますね。切断長さが気になるようでしたら、丸鋸の歯が入る込む長さだけでも、ドリルと、ジグソーで開けた方が安全かと存じます。

道具自慢をする訳ではありませんが、当方は長年フェストを使用しています。インターネットなど知らない頃、近所のホームセンターにある一般的な工具以外の情報源は、今はなき「手づくり木工事典」でした。

そこにフェストのテーブルソーなどが紹介されていて、デルタなど知らない頃でしたから憧れでした。

フェストは元々、エアーシリンダーなど精密機械を造っているメーカでして、会社のカタログ棚にも分厚いカタログ(木工機械は載っていませんでしたが)は有りました。信頼のおけるメーカでしたから確かに高価ですが、一生ものと決断して購入しました。

まだメールが使えずで、ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。

yum:

go-shiyoさま

コメントありがとうございます。お久しぶりです。
仰るようにシロウトはジグソーというのが安全ですね。

練習の時は、ジグソーもやってみたのですが、プランジカットを何遍か試したら何とかできるようになったので、ついプランジカットでやってみたくなったのでした。

おお、フェストとは凄い。確かに一生ものの良い買い物でしょうね。

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2010年11月25日 18:00に投稿されたエントリーのページです。

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