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雨・木・リークス? その2

屋根伏図を見つけたので、それと前回雨漏り?によるシミがみられた位置を照合すると、その位置は棟梁と登り梁の交点でNJKと呼ばれる大きな金物があるところとぴたりと一致する(前回雨漏り?によるシミがみられた位置の右側のものは2mほど間違えてつけていて今回のが正しい位置です)。

  wiki02 これがBe-h@us施工マニュアルver2.3 p.42にあるNJKの形状である。



こちらのビデオは棟梁に金具をつけた様子がよくわかる。




1分35秒あたりから棟梁に登り梁を接合している。

  wiki03

このあと登り梁と登り梁の間に屋根パネルをはめ込んでいく。
設計の佐賀井氏が何故結露というのか、最初はよくわからなかったが、登り梁は厚い屋根パネルで断熱されているわけではなく、パネルの耳の部分にあたるベニア板でしか保温されていないからだと分かった。



この際、検証も含めて屋根パネルのはめ込みの様子も動画で再度紹介する。




そして、これがガルバリウムの屋根張りの様子。屋根の上には防水シートがかけられているようだ。しかし、その下はどういう下地処理をしているのかは不明。

さて、ここからは素人の推量なので、プロの方のツッコミを歓迎します。
1)梁の部分に見られたシミは雨漏りではなく、結露による可能性が強い。
何故ならば、
・2週間くらい前に工務店に屋根に登ってチェックしてもらったところ、屋根に異常は認められなかった。
・半月くらい前に大雨が降ったとき、雨漏りは認められなかった。
・NJKと呼ばれる大きな金具は一応登り梁の中に収まってはいるものの、厚い屋根パネルで断熱されているわけではなく、屋根パネルの耳の部分のベニア板のみで断熱されているにすぎない。
・工務店は寒冷地に建てるに当たって、何か特別な配慮をしたかというと、その可能性は少ない。これは屋外に付けた水道栓を最初から寒冷地用のものをつけろと言ったにもかかわらず、普通のものをつけ社長まで呼んでどやしつけた覚えがあるのであきらかだ。

2)もう一つ金具より水上にある、屋根パネルと屋根パネルの接合部に見られるシミは結露とはいえないのではないか。

設計者は調査中といい、工務店は意味不明なのでもう少し様子をみてくれという。工務店のもう少し様子をみろは「そのうち忘れるでしょう」と同義語だから要注意だ。

beのuser(特に寒冷地のuser)は屋根伏図のNJK金具の位置をもう一度チェックしてみたほうが良いのではないだろうか。大先達のnakさんの山荘も2箇所くらいリークがあるというが、これはnakさんの意見によれば屋根の結露だという。

1)に関しては長坂のbe-h@usが我が家の原型になっているので、be-worksには同じような現象が起きているのかどうかチェックして貰いたいところだ(私がその工務店に質問メールをだしたのだが、秋山さんへの気兼ねからか未だに返事がないので)。もし、これでリークが無いようならば施工ミスの可能性が高いのではないだろうか。



解決法を含めてプロのご意見を伺いたいところだ。







コメント (9)

saikoro:

貴重なご報告と思います。これまで、誰も気づかず、指摘せずの問題のようですから。

ご指摘の1〉はその通りじゃないでしょうか。
素人が断言する事ではありませんが、その空隙には何らかの対策が必要である、ということが明らかになった、以後仕様書にそう明記すべきである、ということではないでしょうか。

後の祭りでどうにもなりませんが。

yum:

saikoroさま

be-h@usにしろvolksにしろ、北海道などの寒冷地に建っているものもあると思うのですが、そういうところの経験知というものがどうも生かされていないような気がします。

be-worksにはそういう経験知を吸い上げる努力をもう少し頑張って貰いたいところです。

う〜む、後の祭りですかねえ。

go-shiyo:

yumさま

後の祭りではなく、少しでも対策出来ることは有ると思います。saikoroさんご指摘の発砲ウレタンを、スプレー容器に添付されたホースを延長するなりして、可能な限り室内側と遮蔽するなどです。

当方はそうするつもりです。

貴重な情報をありがとう御座いました。

yum:

go-shiyo さま

今のところ結露するのではないかというのは推測なので、本当はちょっとしたモデルでも作って実証実験したいところです。

発泡ウレタンもその効果を試して見たいですね。

go-shiyo:

yumさま

この部分が結露する可能性としては、いくつかの条件が重なった時だと思います。

当方がこの件を注視したのも、一年の三分の一が雨という土地に住むこと、冬場に洗濯物を室内に干すなどは、日常的であること。そしてOMソーラーを採用していないことも、室内の湿度が高くなるという事実からです。
その可能性を、発砲ウレタンを充填するような簡単な作業で、低減出来ると感じたからであります。

今年も後一日となってしまいました。
この一年もセルフビルダーズにはお世話になりました。
yumさまも良いお年をお迎えください。

saikoro:

明けましておめでとうございます。


この項目は切実な問題で注目してみているのですが、Be-worksのみなさまの反応がありません。勿体ぶらずにご意見、対応策をお聞きかせ下さい。また諸先輩の経験をお聞きしたいのです。素人が騒いだところで群盲象をなでるです。

ダメなら仕方ない、goshiyoさんお願いします。どうやったら発泡ウレタンが充填されるか実験して下さいませんか。。施工済みのところは、ヨコから細い孔を空けるというのはどうですか。----とひと頼みで図々しいのですが。

yum:

saikoro さま

暮れでバタバタとしていてご報告遅くなりましたが、1月8日に工務店と設計者がきて、発泡ウレタンを充填することになりました。

ただし私がちょっと気になるのは、これもきちんとしたエビデンスに基づいていないで、何となく憶測でやるような気がする点です(間違っていたら失礼)。また、発泡ウレタンを吹いた後の検証手段として様子をみるくらいしか無い点もちょっと気にかかります。

本来であれば、棟梁、登り梁、金具、屋根パネルの一部からなるモデルを作って実験くらいしてもいいんじゃないかと思います。この位だったら、工務店、金具屋、パネル屋にbe-worksから働きかければ10万円もかけずにできると思うんですけどね。

金具部分はカットモデルにしても良いし、内視鏡を入れて実際に見ることもできます(内視鏡も友人の動物カメラマンがモグラの撮影に使ったくらいですからレンタルできます)。
また、湿度計、温度計、水分計のプローブを入れて、継時変化を記録することだって可能です。
be-worksも仲良しクラブではなく、少しはアカデミックなこともやってもらいたいものです。

saikoro:

それはよかったですね。

おっしゃるとおり、モデルで実験をして、たとえばノズルをあてる位置や方向の見当をつけてからのほうがより望ましいですね。

もし時間があったら、見学に行っていいですか。

yum:

saikoroさま

見学、歓迎です。
お暇があったらどうぞ。

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2010年12月21日 12:00に投稿されたエントリーのページです。

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