昨年の1年は、窓つくりで苦労した1年でした。
あまり正確ではないですが、大小15枚の窓の材料代が、木材(レッドシダー)8万円、ガラス10万円、金物、シール、防水テープなど2万円で、20万くらいでした。つまり材料代だけで窓1枚あたり1、5万円かかっているわけです。これに往復の高速道路代、ガソリン代、加えて素人の不細工な仕事、------アルミの既製品は2万円くらいで買えそうだから、それを考えるとちょっと救われない感じであります。苦労して得た教訓、「素人は建具に手をだすな」。
図は窓の縦断面ですが、経験が皆無なので自信も皆無。
簡単に枠作成の手順を説明しましょう。枠の断面加工は材木屋さんに頼みました。上記10万円にはその加工賃も含まれています。所定の長さに切って、簡単な仕口加工(相欠き、ホゾなし)、接着剤と釘で組立です。
所定の長さに切る、といったって素人にはそう簡単ではありません。丸鋸の歯の厚みで2ミリくらいは違うし、切断角度も怪しい------スライド丸ノコがないので、そしてそれを組み立てなくてはならないのでありまして、とくに問題だったのは作業台のことでした。窓枠というものは平面的(2次元的)に正確であることは当然として、奥行き方向も、すなわち3次元的に正確でないといけない、だってガラスが平面だから、という厳粛な事実に気がついたのは作り出してからしばらくたってのことでした。
屋外の作業なので水平の床がない、従って作業台も非水平にして非平面、考えた末写真のような台を作りました。
枠で補強したコンパネ半分に直角の「アタリ」をつけています。タテヨコの接合には、この「アタリ」に枠材を当て、クランプで固定。
接着材、SUSビス止め、ダボ埋め、それを室内に持っていって、床においてブロックで重しをしておきました。
試行錯誤の行きつ戻りつ、それで正確かつきれいにできていればまだしも、満身創痍アラだらけだから嫌になります。がまあ、そこそこの平面とそこそこの矩形が出来たようです。
コメント (2)
saikoro様、
耐水性、気密性、寸歩精度等かなりの知識や経験が要求される「窓」を、ましてや屋外で製作なさっていることに大変感動いたしました。
以下、気になったことは、
○ 節無のレッドシダーがとても美しい
○ 作業台のアイデアが秀逸(切断寸法さえ正確であれば精度は出そう)
○ こんなに安く木製サッシができてしまう
○ 自分でもできそうな気がしてきた
○ 塗装後の画像が楽しみ
今後、経年等で窓に不具合が発生してもsaikoro様であれば必ず問題を克服されることでしょう。
投稿者: N | 2011年03月07日 13:58
日時: 2011年03月07日 13:58
感心してくださってありがとうございました。
ほとんど知識がないままにやったことで、将来が不安です。やはり無謀でした。
今は電動工具がいいので、あと正確な台があれば、かなり正確な仕事ができそうです。私は、万事軽はずみで大雑把なので、そうは行きませんでしたが。
塗装はインウッドという浸透性の無色に近いのです。次次回にでもご紹介させていただきます。
投稿者: saikoro | 2011年03月08日 11:00
日時: 2011年03月08日 11:00