正確度と精度(このwikipediaの記事はなかなかよくまとまっている)がどの程度か不明なこと、特に正確度については標準物質を用いたキャリブレーション(較正)が簡単にはできないこと・・・・・・などがあってこれまで自分で放射線量を測る気はなかったのだが。
薪ストーブを焚くようになって、灰の放射線量がどの程度になるものか、目安だけでも知りたくてポケットガイガーなるものを買って測定してみた。
まずは、東京の自宅一階の床上→0.07マイクロシーベルト/時。
榛名霧想庵の床上→0.09〜0.14マイクロシーベルト/時。やはり東京よりは大分高い。
ストーブの灰の上。→0.14マイクロシーベルト/時。デッキ作りで余ったレッドシダーの木っ端と2年もの薪のせいか意外と少ない。
霧想庵には雨樋が一階陸屋根部分にしか無いが、その雨樋からは二ヶ所排水口が出ている。写真はその一箇所の出口。→0.19マイクロシーベルト/時。思ったよりは少ない。
ドブさらいをした汚泥。→0.32マイクロシーベルト/時。まあ、近所の養護学校の県の測定値が0.27マイクロシーベルト/時だから、余りかけ離れた値では無いかもしれない。
さて、問題は片流れ屋根の雨が落ちるキノコのホダ木が置いてある部分だ。ここは雨樋が無く屋根全体から落下した雨が地面に染みこむようになっている。
測定してみると、何と2.0マイクロシーベルト/時もある。再度測定すると2.3マイクロシーベルト/時。う〜む、正確な値は分からないが桁違いに高いのである。ああ、ヒラタケ食べないでよかった。
福島第一からは放射性物質が未だに放出されているわけだから、放置すれば貯まる一方である。せめて、雨樋でもつけて水が溜まらないようにしなければいけない。やれやれ困ったことになったものだ。
市民の測定値は当てにならないなどと言わずに、国は測定機器のキャリブレーションをきちんとするシステムを作ったり、正確な測定をするための指針を示したりすべきなのである。