クロスカット・スレッドの精度をもっとあげたければ、5カット法を試してみるとよい。このウイリアム先生の英語はえらい聞き取りにくいが、大江健三郎の英語もすごかったですねえ。でも、大切なのは言っている内容なのだ。
さて、詳しくはビデオを見ていただくとして、要するに四角い板を時計回りに5回カットする。こうすると誤差が重なって強調されて分かりやすくなる。重要なのは5回めに切った板の幅(あとの4回のカットを気前よくやると、板がどんどん小さくなって何枚あっても足りないので注意)。
(最近のyoutubeのコマーシャルどんどんえげつなくなってきますね。動画をupするのそのうちvimeoにでもかえようかなあ)
5回目に切った板の前側の幅をF、後ろ側の幅をBとすると、F-B>0なら手前のフェンスが右を起点に時計方向に回転していて、カットした板の角度が90度よりも小さいことを意味している。一方、F-B<0なら手前のフェンスが右を起点に反時計方向に回転していて、カットした板の角度が90度より大きいことを意味している。
前回紹介した平行な板をカットして一方を反転して隙間を見る方法では、フェンスをどれくらい動かせばよいかはトライアル・アンド・エラーだったが、5カット法では次の式で求められる。
(F-B)/4x[フェンスを固定した2つの釘の間隔]/5カット目の板の長さ
この値は0.何ミリのオーダーなので、ビデオにある隙間ゲージでないと調整できない。次回挑戦してみるつもりだ。