マサチューセッツ州ボストンから西に180km、ハンコックにはシェーカー教徒村がある。GE(ジェネラル・エレクトリック)社の企業城下町・ピッツフィールドのすぐ近くだ。
あの素朴で繊細な味わいのある家具は、ここの木工所から生み出されたという。1860年代の南北戦争の頃からは、近くの川から水を引いて貯水池を作り、その水を流して水車を回し木工機械の動力源としたそうだ。
シェーカー家具は職人がコツコツと手作業で作っていたのかと思ったら、今から100年以上も前の電動工具が無い時代に、プレーナー、テーブルソー、バンドソーなどを水力で動かして、最先端の技術を駆使して作っていたのである。
1886年に出来たというテーブルソー(あたまから31秒くらい)が展示してあるが、そのフェンスを平行に動かす仕掛けは、なかなかいいアイディアですね。