このビデオで注目してもらいたいのは、時計の直し方ではなく3分27秒くらいから出てくるpush connectorという製品だ。ただしwebで"push connector"とか"push wire connector"を検索すると日本で差込形コネクターと呼ばれている製品しか出てこない。
更に探してみると3Mの ”scotchlok wire connector” ということが分かった。この製品の良い所は電線の被覆を剥かずに単線でも撚り線でも確実に接続出来る点だ。
アメリカのdiy関係の電気配線を見ていると、この他にもワイアーナッツといった、シロウトにも簡単に確実に接続ができる便利なパーツが出てくる。
日本でちょっとした配線をしようとすると、「この製品は電気工事士の資格が必要です」という注意書きがついているものが多い。しかし、ちゃんと電気工事士の資格を持ってやっている人はどのくらいいるのだろうか(私は一応とりましたけどね)。それだったら、シロウトでも簡単に確実に接続できるパーツを認可してもよいのではないだろうか。
ちなみに、電気工事士の実技試験では、未だにリングスリーブという圧着を使うのが主で、差し込み形コネクタというのは稀にしか出てこない。リングスリーブというのは、結構力がいるし(握力が弱くて試験に落ちたという人もいるくらい)、プロがやってもダメなものはだめ。それに試験では圧着したままだが、本当は絶縁のためにビニールテープを巻かなければならない。だから、現場ではほとんど差込形コネクターが使われているのが現状なのである。
こういうアホなことって、他の分野でもあるんでしょうねえ。
コメント (4)
これはすごいですね、3Mのホームページを見たら、スコッチロックといって載ってました。
これを使えば、素人にも安全簡単に配線できそうですね。
ありがとうございました。
投稿者: saikoro | 2013年01月07日 11:23
日時: 2013年01月07日 11:23
saikoroさま
恐らく日本だと、3Mの製品は認可がおりてないんだと思います。
ちょっと調べたところでは、差し込み形コネクタ以外でしたら、ワゴジャパンというドイツの日本法人がだしている「ワンタッチコネクター」という製品が(撚り線もok)、認可がとれているようです。ただし、これは差込み形と同様、被覆線を剥かないとだめでしょう。
投稿者: yum | 2013年01月07日 12:45
日時: 2013年01月07日 12:45
自動車の配線用に【エーモン】1147 配線コネクターなるものがありました。被服を剥がすことなく分岐、接続ができますね。
但書きに「……自動車関連以外に使用しないでください」なる文言がありますが……。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ktnet/aa061011472.html
投稿者: AKi | 2013年01月13日 14:56
日時: 2013年01月13日 14:56
akiさま
コメントが何故かフィルターにひっかかっていたようで、失礼しました。
確かに定格をみると、自動車以外は使用しないほうがいいかもしれませんね。
ただし、屋内配線のように見えない場所で使うのではなく、パワーアダプターのように変換したDCで使うのであれば、自己責任で……
ちなみに屋内配線用のコネクターの定格は20A300Vくらいあります。
投稿者: yum | 2013年01月16日 10:50
日時: 2013年01月16日 10:50