南アフリカの大工リチャード・ヴァンは、テーブルソーで4本の指を失ってしまった。彼は自分の仕事を取り戻すため機械じかけの指を作ろうと決心し、米国ワシントン州のアイヴァン・オーエンに協力を要請し、ロボハンド・プロジェクトを立ち上げる。
2013年1月、このプロジェクトを知った3Dプリンタ・メーカーのMakerBot社が協力を申し出て、二人に3Dプリンタを寄付。
これにより今まで試作するのに数週間かかっていた作業が、20分でできるようになったという。
ロボハンドはリチャードのために指を取り戻しただけではなかった。フルセットの義指が数千ドルもするのに対し、ロボハンドはおよそ150ドル。そこで今まで義指を作りたくてもできなかったAmniotic Band Syndrome(羊膜索症候群)という生まれつき指のない子供たちにも福音をもたらしたのだ。
まあ、ざっと要約するとこんなところですが・・・・・・詳しくはこちらをお読みください。
まさにインターネット時代だからこそできた、アメリカと南アフリカのコラボレーション。そして3Dプリンタの可能性を象徴している。使用した3DプリンタのMakerBotもハイスペックなものではなくDIYに使える2500ドル程度のものである。
以前、東大が開発したこの手のものをTVでみた記憶があるが、神経から脳の命令をとりだして・・・・・・という非常に複雑なことをやっていた。このロボハンドは手首の曲げ伸ばし動作を利用するという極単純な仕掛けになっている。これだけでも、拡がる世界が沢山あるということがこのビデオの少年の目の輝きをみるとわかりますね。