私のBosch 4100には、このようなインサートが付属してきた。しかし、ゼロ・クリアランス・インサートを使うと、合板などを切った時にtear out(ささくれ)が少なくなったり、キックバックの危険も減ったりするというので、前々から作らなくてはと思っていたのだが、それには10インチの刃よりも小さい刃が必要ということでのびのびになっていた。
今回8インチのdado bladeを買ったので、ゼロ・クリアランス・インサートを作ることにした。
付属のインサートの厚さを測ると10mm。10mm厚の板は持っていないので、12mm厚のMDFの周りを2mmルーターで削る作戦でいく。
たいがいのテーブルソーはインサートの両端が半円形のものが多いのだが、このインサートは長方形の角を丸めた形をしているので作りやすい。
まずは、穴の大きさに切ったMDFの四隅をノコで切り落とす。
つぎに既存のインサートを両面テープでMDFに貼り付け、これをテンプレートにしてベアリングのついたルータービットで角を丸める。
これが、角を丸めた状態。
続いて、ストレートビットでインサートの周囲を幅15mm深さ2mm削り落とす。
インサートを入れる穴の周囲は、支える縁があるので10mm厚としなければならないが、中心の方は穴が開いているだけだから、12mmの厚さでも問題はない。
ただし、何故か支えの進行方向左側の一部がおよそ7mm盛り上がっているので、その分更に縁を削る。これで、ピタリと穴に収まるようになる。
あとは、インサートをはめて、ノコ刃を上げてくればインサートが完成するのだが、10インチの刃だと一番下に下げた状態でも刃の高さがテーブル面と同じくらいなので、インサートが持ち上がってしまう。
そこで、8インチのノコ刃の登場だ。
最初に8インチのノコ刃でこのようにスリットを切っておく。
そして、ノコ刃を10インチに取り替えて、目一杯上まで上げて切れば、ゼロ・クリアランス・インサートがとりあえず完成する。
後は、インサートを取り出すときに便利な指の穴を開けたり、前の方にスプリッタを取り付ければ良い。
来週はdado blade用のインサートを作る予定だ。