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日本の指物師を見て考える



最近テレビを見なくなって久しいので、こんな番組をやっているのは知らなかった。
英語版だからまだyoutubeから消去されずに済んでいるのかもしれない。

確かに指物師の技はスゴイのだが、何だか絶滅危惧種を見ているようで素直に喜べない。その昔、工業デザイナーの秋岡芳夫さんが、誂え物を復活することで使い捨ての文化から直しながら使う文化の復権をとなえていたが、状況はますます悪化するばかりだ。

浅草の家具屋でチラッと見える正礼の三十数万円という値段が象徴的。今どきこんな和箪笥がしっくりと収まる家がどのくらいあるのだろうか。作り手の方も考えなくてはいけない。

日本の伝統技スゴイでしょうということなのだろうが、箪笥の隠し留め継ぎなんてのは"Blind secret mitre dovetail joint"という手法が西洋にもあるし、新木場を出してこないでも木は寝かせて使うのは世界の常識だ。演出者の勉強不足だろう。

今や日本のホモ・ファーベル(作る人)は、「モノづくり日本」などと言ってられない状況にある。ピラミッドの頂点を占める絶滅危惧種の下の層は金槌一本、ノコギリ一本持たない人が増えている。

これはどの業界にも言えるが、本物のよさが分からないから、選択基準は値段。そてて本物は衰退するという負のスパイラルになっている。

指物師でなく大工の世界だって、層が薄いから全体の実力は下がっている。そのうち設計者が頑張って設計しても、それを実現できない世界がやってくるのだろう。いや、もうそうなりつつあるのかも・・・・・・

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2015年01月08日 12:46に投稿されたエントリーのページです。

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