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『荒野の決闘』のイス

   

イスのイメージで頭に焼き付いているのは、映画『荒野の決闘』でワイアット・アープ役のヘンリー・フォンダが、ポーチで座っていたイスである。
フォンダが反っくり返って座っていたイメージが強かったので、ロッキングチェアーだとばかり思っていたのだが、確認したらそうではなかった。


このDVDのジャケットに使われている写真の構図は実によくきまっていますね。



youtubeで"My darling Clementine" で検索したらHD品質でまるまる1本出てきた。

そこで、このジャケットに使われている有名なシーンが何処で出てくるのかざっと確認してみた。

31分34秒あたりに、逆うちのシーンもあるが、監督のジョン・フォードの構図のとり方が実にいい。

45分43秒、南軍の帽子?をかぶった酒場のおっさんが、アープのためにイスを持ち出してくるシーンがあるので、このイスが酒場のイスであることが分かる。

45分51秒にジャケットに近いシーンがあるが、角度がちがう。

47分48秒には、イスに反っくり返ってダンスのステップを踏むシーンもある。でも、こんな木のイスにこんな座り方をしていたら、尻や背中が痛くなるんじゃないだろうか。

というわけで、ざっと見たところでは、問題のジャケットのシーンは見つけることができなかった。まあ、映画ではポスター用にスチール写真も撮影するから、そちらを利用したのか・・・・・・と思っていたら、『荒野の決闘』には「劇場版」のほかに「試写版」というフォード自身が編集したバージョンがあることが分かった。

何故こんなことになったかは、webを探せばイッパイでているので、興味のある方は探して見てください(試写版ではラストシーンのアープがクレメンタインの頬にキスするシーンもないとのこと)。




こちらの動画には、2分25秒あたりに確かに問題のシーンがありますね。



 


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2017年06月21日 08:00に投稿されたエントリーのページです。

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